国連を通じての世界統一政府の実現計画


反国連主義者William F. Jasperが『UN "Reform" Bandwagon(国連「改革」バンドワゴン)』という題できわめて重要なことを語っている。

http://www.getusout.org/artman/publish/article_138.shtml

国連憲章は、1948年にWhittaker Chambersから共産主義者であり、ソ連のスパイでもあるとして告発され、偽証罪で有罪判決を受けた米国人アルジャー・ヒスと、スターリンの手下V・M・モロトフの作であり、戦争を終わらせ人権を守るというその理念のうらには、世界政府の樹立のもくろみがある、という。

ヒスとモロトフはどちらもスターリンの手下であっただけではなく、世界政府樹立のために暗躍している陰謀機関、外交問題評議会(CFR)のメンバーでもある。彼ら、及び、彼らの弟子たちの意図は、合衆国を一つの独立国から世界統一政府の一部に落とすことにあった。


国連設立会議を事務総長として指揮したソ連のスパイ、アルジャー・ヒスは、(同会議の米国代表者40名以上と同様に)CFRのメンバーであった。これらの国連の「父祖たち」及び、彼らの子孫であるCFRのグローバリストたちは、自分たちの目論見を何度も何度もはっきりと宣言してきた。その目論見とは、「合衆国から主権と独立性を奪い、世界統一政府の中に組み入れる」ということだった。

アメリカは自らの力を弱め、世界の多極化を推進しようとしていると思われる動きがあると国際政治評論家田中宇氏が指摘している。

 ブッシュ政権は、中東民主化戦略によって外交的信用力を低下させ、ロシア
や中国の台頭を招いているほか、財政赤字を意識的に急拡大させる政策(レー
ガノミクス)を行い、貿易赤字の拡大を中国のせいにして人民元の切り上げを
要求してドルの基軸通としての潜在力を故意に低下させ、ロシアなど産油国
のアメリカ離れを誘発することで石油価格の高騰を放置し、アメリカ経済に
(故意に?)悪影響を与えている。

 これらの状況を総合的に分析すると、以前から書いているように、アメリカ
は軍事的、外交的、経済的に衰退する傾向にあり、アメリカに代わって中国、
ロシア、インドなどが台頭する国際体制の「多極化」が進むと予測される。
そして、こうした多極化の動きも意図して進められているのではないか、ロス
チャイルドら大資本家たちは世界の多極化を望んでいるのではないか、と私は
感じている。(http://tanakanews.com/g0331neocon.htm

私も、ブッシュやラムズフェルドの無謀で自虐的な戦争を首をかしげて見ていた。

「アメリカが戦争によってイラクの石油を狙っているだけであるとしたら、どうして最初から十分な兵力を投入することをせず、あえて泥沼化にいたるような稚拙な作戦を取りつづけてきたのか」という疑問を持っていた。

アメリカが目指しているのは、自国の一極集中ではなく、実は、William F. Jasperが述べるように、米国の相対的な力を弱め、米国を「国連をステップにした世界政府樹立」の中に埋没させることなのかもしれない。

Jasperは、このような米国埋没作戦をCFRは一貫して取りつづけてきたという。

ネバネバした液体の跡をたどるとカタツムリに行き着くように、アメリカの政策の失敗の跡をたどると、ほとんどの場合、外交問題評議会に行き着くのである。(William F. Jasper、同上)。

この説に対して、読者の中には、「いや、ブッシュやラムズフェルドは国連を軽視するネオコンの影響を強く受けているではないか。」と疑問を呈する人がいるかもしれない。

このような疑問に対してJasperは、ネオコンは反国連の外貌を呈しているが、実は国連を強化しようとしている、という。

7月17日に、下院はH.R. 2745「2005年国連改革法案」を221対184で可決した。この法案は、国連の現在の不法行為に対する共和党保守派の対応として提出されたものである。しかし、この法案の反国連主義は、保守派の支持を取り付けるためのカモフラージュでしかない。その裏側には、国連の権力とそれへの資金提供の規模の縮小・制限・廃止を妨害し、かえってその力を増強するという目論見がある。

Texas Straight Talk誌(6月13日号)のコラムの中で、テキサス州下院議員ロン・ポールはこの法律が持つ巨大な脅威について警告した。

今週、議会はある法案を票決する。それは、最も熱心な左翼の世界統一政府主義者ですら夢想もしないほどの権力を国連に与えるための法律である。しかし、今、国連の権力を奪取しようとしているのは、ヨーロッパのリベラリストたちではなく、アメリカの新保守主義者(ネオコン)である。彼らは、自分たちが目指す世界政府を実現するために国連を利用しようとしているのである。

「2005年国連改革法案」では、もし国連がリストに示した39項目の改革を行わなければ、アメリカが負っている国連分担金を50パーセントカットすると記されている。表面的には、国連への資金カットの提案はきわめて魅力的に見える。しかし、だまされてはならない。この改革における「成功」は、失敗よりもはるかに悪い結果をもたらすのである。問題は、改革の内容そのもの――とくに、法案が要求している政策転換にある。

ポール議員によれば、提出された法案(まだ上院では審議されていない)は、国連憲章にまったく記されていない問題に国連が日常的に関与できる道を開くものである。とくに、彼の指摘によれば、この法案はテロを国連の公的な目的に合致するものとして再定義しており、国連が各国政府及び国際諸機関に代わって対テロ活動できるようにテロリズムの解釈を変えている。

さらに、この法案は、コフィ・アナンによって提案されている「国連平和創造委員会」設立を支持している。この委員会は、CFRのギングリッジ/ミッチェル・プロジェクトチーム及び国連自身の改革委員会からお墨付きを得ている。ポール議員によれば、この委員会は、「以前は主権国家の国内問題であった事柄を国際問題化するための」国連執行部隊として活動するだろう。


実のところ、ネオコンは、はじめから、CFRやその中心にいるロックフェラーと同じ目的――世界政府樹立――を持っていたのではないだろうか。おそらく、ネオコン(反国連主義者)対ロックフェラー(国連主義者)の図式は、真の計画を隠すためのカモフラージュだったのだろう。対立しているように見せかけて、実は裏で手を結んでいた・・・。

・・・実際のところは国連の力を拡大することを熱望しているが、表面的には国連反対論者のふりをしているネオコンはたくさんいる。ジョージ・W・ブッシュ大統領は、頻繁に国連を批判しているが、歴代のどの大統領よりも熱心に国際組織を支持している。イラクを巡る彼の国連批判は、国連は十分な力を発揮していない、というものである。また、支払い拒否の理由となった違反行為の是正を要求しないまま、国連に滞納金を支払った。破壊的な理念を持つという理由で20年間も拒否していたユネスコ会員の身分を更新した。堕落と誤謬に満ちた国連のエイズプログラムに150億ドルの資金提供を約束した。有効な殺虫剤であるDDTを実質的に非合法化する国連POP会議に署名した。このせいで、幾百万もの人々がマラリヤや他の死病に感染している。連邦法や州法に違反するWTO規則を無条件に認めた。

今や、ブッシュ大統領は、国際刑事裁判所を認め、7万5千人の国連軍「地球平和作戦イニシアチブ」の創設を提案した。この軍隊は主に、すでに過剰な支出に苦しむアメリカの国防予算によってサポートされ、米軍の兵員によって構成される予定だ。ブッシュ大統領は、CFRのメンバーで占められている内閣と政権指導部の後押しを受け、議会において、国連「改革」案を強く支持するだろう。この改革案の内容は、国連の権限を強化・拡大し、アメリカを弱体化させるものである。

これで、背景図が完成する。

ブッシュ大統領=ネオコン=CFR=ロックフェラー=スカル・アンド・ボーンズ

みんなグル。国連を通じての世界統一政府の実現を目指して茶番劇を繰り返してきた、ということだ。

気づいた我々は、この邪悪な陰謀が頓挫することを祈るべきであろう。

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2006年5月10日

 

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