プエルトリコにおける再建運動


ブルース・W・ルースラー


 私の神学上の立場と、クリスチャン生活全体もが、決定的に変化したのは、1980年代の終わりから1990年の初めにかけてのことでした。主は「セオノミー」と「後千年王国説」を通して、私に、御心を鮮やかに示してくださいました。御恵みによって、私は、神の御計画の驚くべき豊かさを深く理解することができたのです。私と妻は、聖書に関してメソジスト派の立場を取っていますが、セオノミーと後千年王国説、そして、契約主義(救済論に関するいくつかの基本事項を除く)を信じています。幼児洗礼も堅く信じています。

 私の世界観を大きく変えた本は、『ピューリタンの希望』と『逃避的クリスチャン戦士?』と『聖書律法綱要』でした。(ラッシュドゥーニー博士の)『聖書律法綱要』から学んだことを通して、私は喜びと期待と畏れに満たされ、神の義なる法と、愛と善意に心が占領されるようになりました。それゆえ、ラッシュドゥーニー博士にはどんなに感謝してもしつくすことができません。

 当時から、ここ私の故郷であるプエルトリコにおいて、再建主義について研究し、この考えを奉じている数々の信徒や牧師たちと知り合いになりました。

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 私自身は、ベタニア宣教教会の牧師です。聖書を研究し、本を書き、ヒスパニック系教会の集会で講演をしています。弁証論の研究をし、伝道活動に参加しています。(叔父は、プエルトリコにおける最も大きな独立長老教会の設立者・牧師です。)ゆっくりと、しかし確実に、主はここプエルトリコにおいて御国を建設しておられます。クリスチャンの心の中に、セオノミーと後千年王国説に基づく世界観を植え付けておられます。

 これらのクリスチャンの中で、もっとも熱心に活動していると思われるのが、ラルフ・モンジ師とジョニー・オルティズ師です。彼らはクリスチャンスクールを運営しています。彼らは、神の御言葉の説教と、子どもたちに契約の真理を伝えることに全身全霊を傾けて取り組んでいます。

 モンジ師の活動場所は、島の南西部で、オルティズ師のそれは北部です。現在、モンジ師の教会・教育活動のために、3エーカーの美しい土地が与えられています。主の御心なら、ここに新しく学校の建物を建てる予定です。モンジ師のキリスト教再建主義学校のためにお祈りください。

 プエルトリコは、合衆国連邦の一部です。政体は民主主義です。人口3万人。文化的には、非常に宗教的であり、3分の2がカトリックで、3分の1がプロテスタントです。カトリック教会に属する人々のかなりの部分は、名目上の信者か、家がカトリックだからという理由だけで教会に通っている信者です。これは、他のラテンアメリカ諸国の事情と同じです。ほかは、精霊信仰や悪魔崇拝者です。プエルトリコ人の心奥に巣くっているヒューマニズムのために、この文化は非常に無律法主義的・社会主義的です。政府は、いわゆる「混合経済」を採用しています。

現在プエルトリコの殺人事件発生率は、年間1000件に達しています。縦横100マイルX35マイルの小さな島においてです。盗難は日常的に発生しています。離婚率は世界でもトップクラスです。ラテンアメリカと米国の麻薬取引の中継地となっています。

 プエルトリコの教会のためにお祈りください。たいへん良い教会で、規模も大きいのですが、二元論やヒューマニズム、敬虔主義に毒されています。それでも、伝道に対しては熱心です。もし、セオノミーと後千年王国説に立つようになれば、神のために力強い働きをすることができるでしょう。

 プエルトリコにおいてセオノミーを信じる人々は、みなラッシュドゥーニー博士とカルケドンの活動にこの上もなく感謝しています。どうぞプエルトリコにおいでください。

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This article was translated by the permission of CHALCEDON.
(CHALCEDON Report, No.384, June 1997)