ヘッケルの幼生発生図はデッチアゲだった!

 

 南山宏氏の『地球史を覆す真・創世記』(学研、1998年、314-316ページ)に興味深い記事がありました。あの有名なヘッケルの幼生発生図はデッチアゲだったことが分かったそうです。以下引用。

 

 「個体発生は系統発生を繰り返す」という有名な生物発生の法則はご存じのはずだ。19世紀中ごろにドイツの博物学者エルンスト・ヘッケルが提唱し、のちにダーウィンも自説に取り入れて「進化論を支える重要な柱の一本」としたため広く知られるようになった法則で、現在でも生物学の解説書や教科書には必ず紹介されている。
 しかし、その後の発生学的研究観察の結果、この法則はあまりにも事実に合わない部分が多いことが判明して、とくに生物学専門の進化論学者の間では、もう半世紀以上も前から事実上ひそかに葬り去られていた。
ところが、1997年の暮れに、イギリスの『タイムズ』紙や『サンデー・テレグラフ』紙が大々的に報道したのが始まりで、この「ヘッケルの法則」には信頼性がないどころか科学史上まれにみるでっちあげであることが、白日の下にさらけ出されたのだ。
このきっかけは、ロンドンの聖ジョージ病院医学校のマイケル・リチャードソン博士が、専門誌「解剖学と発生学」の1997年8月号で、ヘッケルの作成した「動物各種の幼生(胎児)のスケッチ図」を「科学的詐欺行為の最悪例のひとつ」と決めつける最終調査結果を発表したことにある。
 リチャードソンは世界中の同僚学者から、例えば有袋類はオーストラリア、アマガエルはプエルトリコ、ヘビはフランスからというように、幼生の実物写真を提供してもらい、それがいずれもヘッケルの残した「観察図」とははなはだしく異なることを発見したのだ。
 別掲写真でごらんのとおり、ヘッケルの描いた各種幼生の図(最上段左から、魚、山椒魚、亀、鶏、豚、牛、兎、人間)と対応する実物の写真(最下段、ただし人間は除外)とは、どれも似ても似つかないことが歴然とわかる。おそらくヘッケルはヒトの幼生の実物しか見ていなかったのだが、自説を細部まで本物らしく見せかけるために、ほかの動物の幼生をヒトの胎児によく似せてでっちあげたのだろうと、リチャードソンは推理している。

 

  進化論には、こういうのがまだまだあると思います。

  進化などという絶対にあり得ないことを証明しようとするからには、デッチアゲしか手段がないのでしょう。

 

 

 

 




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