病原国アメリカ

 

 ハル・リンゼイ著「地球最後の日」が出版されたのは1970年であった(実はC.C.カールソンというゴーストライターがいるのでリンゼイの著作とはいいがたいのだが…)。

 この本は3500万部売れ、アメリカにおいて、1970年代のノンフィクション部門のベストセラーとなった。

 リンゼイは、「もうすぐ再臨があり、クリスチャンは患難前に携挙されて地上からいなくなる。」という現在ではほとんどの保守的キリスト教徒の間において常識化している前千年王国説患難前携挙説を説いた。

 彼は著書の中で、「クリスチャンが世界に影響を与えることができると考える後千年王国説」を揶揄している。

 それは、「人間の生まれながらの善性に信頼する立場」であるというトンデモナイ誤解を元に。

 さて、3500万部も売れたのであるから、この本の影響はまことに甚大であった。

 アメリカの4000万人の保守的クリスチャンたちは、切迫再臨信仰に走り、世界にクリスチャンの影響を与えることを放棄するようになった。

 アメリカでポルノグラフィーが解禁されたのは、1970年代初頭であったと思うが、もし、4000万人のクリスチャンが「自分たちは世界に影響を与えることができる」と考えていれば、アメリカのポルノ化は防げたはずである。

 その後、アメリカはポルノ大国として世界中に汚物を輸出するようになった。

 初期のピューリタンの入植者たちは、アメリカは、神の国の発展のために召された国であると信じていた。

 しかし、現在アメリカはポルノ、武器、犯罪、暴力、ヒューマニズムを全世界にばら撒く病原国となった。

 サタンは、アメリカのクリスチャンに諦めの心を与えて世界を地獄に変えることに成功しつつある。

 

 

 




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