クローン人間について

 

<ご質問>

お礼が遅くなってしまいましたが、『クローン技術について』の詳しい解説ありがとうございました。率直な感想としてクローン人間を肯定してしまう、と宗教というのは成り立たないと思います。やはり、『魂』や『心』といったテーマが問題になってくるのでしょう。この度は、真にありがとうございました。

 

<お答え>

日本においては、まだクローン人間なんて言語道断だ、という意見が強いのではないかと思います。日本人は保守的ですので、まだ良識の働いている間はそれほど外れたことはしないのではないかと思いますが、アメリカでは、とんでもないことを考えている人々がいて、ノーベル賞受賞者など優秀な頭脳や容姿の持ち主の精子をシングルマザー候補者に売っています。いずれアメリカではクローン人間が現われるのではないかと思います。

創造の教理を捨てて、進化論を信じると、科学技術だけが一人歩きして、それに歯止めがかかりません。人間の良識などは、簡単に変わります。ビートルズの初期の曲で"I wanna hold your hand"(邦題は『抱きしめたい』でしたが文字通り翻訳すれば『手をつなぎたい』)という曲がありましたが、後期になると麻薬を奨励する曲が現われました。その間たったの7-8年です。

日本はそれに遅れる(?)こと約10年と言われていますが、日本の場合キリスト教の影響がほとんどなく、また回りを見て行動する民族なので、風潮が変わるとその影響は大きくて、道徳がどこまで崩れるかわからず、レミングの大量自殺になりかねません。

セックスに対してと同様に、ヒューマニズムには、クローン人間を規制する原理がまったくないのですから、将来我々の何人に一人かはクローン人間ということになるのかもしれません。

 

 

02/03/17

 

 

 

 

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