教科書問題は、小泉政権の致命傷になり得る

 

小泉さんは現在人気があるが、彼は右翼である。

彼の歴史観は日本の右翼特有のナルチシズムのそれである。

「靖国にA級戦犯も合祀されているのに、公式参拝ですか?」と尋ねられて、「一部のそのような人間が含まれているからと言って、戦争でお国のために生命を落とした人を参拝しないというのはおかしい」と言っていたが、「尊敬」と「参拝」との間に無限のへだたりがあることに気づいていない薄っぺらな似非教養人である。

日本には、サッチャーのような見識のあるクリスチャン政治家がいないのが残念である。

改革をやってくれるんじゃないかと期待されている人間は、田中康夫か石原慎太郎くらいだと言われているが、どちらも日本人を色狂いにした張本人である。

現在の借金まみれの土建国家にしたのは田中角栄でも誰でもない。そういった利権を誘導する族議員を利用して、民主主義を破壊してきた日本国民なのだ。政治家は、国民のレベル以上に高くなることはない。

じゃあ、どうやって日本人の民度を上げるか?という問題である。

そもそも、政治とは、「理念」がなければ死んでしまう。

古来、民主政治は衆愚政治に終わり、最後に独裁者でしめくくられているのが通例である。

理念とは、もちろん、自分の家のそばに新幹線の駅ができることではない。自分の一個人の利益を超越した、普遍的理想である。

普遍的理想を追い求めることのできる人は、この世界で報いを受けようとする人ではない。この世界で報いを受けようとする政治家は、族議員になるからである。自分の私服を肥やすためならば、平気で国民を裏切るようなことをやれる売国奴は、例外無く現世主義者である。

「天に宝を積む」ことをひたすらに求める人でなければ、有権者になることも、被選挙者になることもできないのだ。

この世に未練のあるような人間は、投票するな、政治家になるな。

今自分が行動しているすべてのことは、神によって評価されて、天に積み上げられ、ちょうどよい時に神からの報いがあると期待できる、忍耐力のあるクリスチャンでなければ、有権者にも政治家にもなってはならないのだ。

韓国は、次々と日本との文化交流を取りやめる動きに出ている。

小泉首相のナルチシズムは、金大中大統領の両国和解の努力を台無しにしている。教科書問題は、中国との間にも同様なしこりを残すかもしれない。

そうなれば、日本はまたアジアにおいて孤立の道をたどることになるのだ。

日本へのナルシスト的盲目愛(本当は愛情ではない)→他者の意見を無視→孤立→無謀な戦争→敗北

これは、先の戦争に導いた愚かな指導者と同じではないか。

神がこのような愚か者を政治家として人気を得ることを許されたということは、恐らく日本人を頑固にして、審判を下すためではないかと思われる。

日本のクリスチャンよ! まず、キリスト教界からナルチシズムを追い出し、次に日本の政界からナルチシズムを追い出すために、祈れ!

 

 

01/07/16

 

 

 

 




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