フェイス・ヒーラーから霊感を受けたショック・ロッカー、マリリン・マンソン

 

Andy Butcher

 

 

論争を巻き起こしているミュージシャン、ショックロッカー、マリリン・マンソンは、「『恐れを起こさせる』礼拝こそ、私に大きな影響を与えたものだ。」と述べた。彼は「フェイス・ヒーラーは、自分がミュージシャンになる上で主要な役割を果たした。」と語った。来るデンバー公演を巡って教会の指導者たちと衝突してきたこのお騒がせな演奏家は、自分がステージに興味を持った理由は、ティーンの時に参加した彼らのヒーリング・サービスに遡るという。

アーネスト・アインスレー主催の集会は、ホラーショーのように恐ろしいものだった、と宗教ウェブサイトBelief.netのインタビューで語った。「人々は、お金をステージに投げ込み、異言で語っていた。わたしはこれを見てロックミュージシャンになろうと決意したのだ!」と。

彼は、この経験から、「異なる神観を捜し求めるようにな」り、「世界のより暗い面に引き込まれた」。しかし、サタニズムをもてあそび、「反キリストスーパースター」のようなアルバムを出しながら、彼は、自分は悪魔礼拝者ではないと述べている。

「わたしは、神とは、人間の創作の内に存在するということが分かった。芸術は、人々に生きる理由を与えるものであり、人々に信仰の対象を提供する。芸術こそ世界において唯一の霊的なものだ。だから、私は、他の人々の神観を強制されたくない。」

マンソンは、1999年コランバイン高校の銃乱射事件の直後に予定されていたデンバーでのコンサートをキャンセルした。彼の音楽がこの殺人者たちに影響を与えたという報告(後にそれほど大きな影響ではなかったとされた)があったためである。しかし、マンソンは、「平和と尊厳を求める市民(CPR)」 による621日の公演キャンセルの求めを拒絶した。教会やコランバインの父兄らによって構成されるこのグループは、「マンソンは憎しみ、暴力、自殺、ドラッグを助長している」と訴えている。マンソンは、「わたしは、スケジュールどおりに公演を行う」と述べた。さらに次のようにも語った。「病気や殺人や姦淫、自殺、幼児犠牲を教える素晴らしい『クリスチャンの』物語の徳目を調べるために、健全な聖書研究をお勧めする。」と。CPR は、コンサートの前日に、デンバーの繁華街で抗議集会を計画している。マンソン支持者たちも、同じ日に自前の集会を開くことを企画している。CPRのリーダーであり、地元教会の若者担当牧師ジェイソン・ジャンズは「デンバーポスト」紙にこう語った。「大丈夫。私たちは、彼らの100倍の人を動員しようと考えていますから。彼らは少数派、私たちは多数派なのです。」

Belief.net のインタビューの導入部で、コラムニストアンソニー・デカーティスは、マンソンのことを「これまで私が出会った人の中でもっとも宗教に捉えられ、キリストに取り付かれた人」と呼んだ。デカーティスによれば、マンソンのキリスト教に対する対抗意識は、子ども時代の体験から生まれたものであり、「挑発であると同じくらい反発」なのだ。マンソンは、超教派のクリスチャンスクールに通っていたこと、そして、そこでクリスチャンとは、「自分の神観が唯一正しいものであるということを信じている人」であると分かったと語っている。

彼は、反キリストや携挙の話しに恐怖を感じていた。 アインスレーの集会に、母親がこの伝道師の補助員として働いていた友人と一緒に参加した。彼らは、金曜日の夜の礼拝に出席した。その礼拝は、「深夜に始まった。…これはわたしにとって奇異に感じた。なぜならば、人々が眠りにつき始める時間だったからだ。それは、洗脳にはもってこいの時間なのだ。」

マンソンは、最近バチカンを訪れたとも明らかにした。「わたしは、建築物を装飾する莫大な金の量に圧倒された。あんなに多くの人々が飢えとホームレス、苦痛と世の苦しみに苦情を訴えているのに。このような建物を、神はお望みなのだと言うのだが、納得がいかなかった。」

マンソンは、私は「ただ人々にショックを与えようとしているのではない。人々に考えて欲しいからなのだ。」と述べた。(CHARISMA NEWS SERVICE dated Wed, May 23, 2001)

 

01/05/31

 

 

 



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