サタンが一番嫌がることをしよう

 

日本が近代国家として出発しようとし、キリスト教有神論に基づく教育が行われようとした矢先に、国家神道主義者が陰謀をめぐらしてクリスチャン文部大臣森有礼を暗殺し、天皇崇拝の教育を開始した。

 

アメリカがクリスチャンの国家として誕生しようという矢先に、フリー・メイソンたちが、議会と無関係に憲法会議を開いて、憲法の条項に三位一体の神ではなく、「偉大な建築者」という理神論の神の名を記した。政教分離の名のもとに、公立学校で祈りが禁止され、キリスト教教育は禁じられた。

 

共通点は、「サタンは、クリスチャンの国家ができることを妨害している」ということにある。

 

彼はクリスチャンに政治を任せたくない。

 

キリスト教を単なる「仲良し同好会」にしようとしている。

 

なぜか?

 

政治は、国家のあらゆる領域に主権を獲得するための最短コースだからである。

 

種まきのたとえ(マタイ13・4-)は、サタンの策略が、いくつかの段階を踏んでいることを教えているように思われる。

 

(1)物理的攻撃

クリスチャンを拷問にかけ、殺す。

これは、ローマにおいても、日本においても、宣教初期の段階に用いられた手段である。

 

(2)教理的攻撃

教会の中に異なる教えを吹き込む。

正しい教えを曲げることによって、クリスチャンが目標を見誤るように導き、自分の邪魔をしないように仕向ける。教理的攻撃で一番効果的なのは、「この世はクリスチャンとは何の関係もない」と信じ込ませる「霊肉二元論」である。サタンはこの世界で好き勝手なことができるからである。

 

(3)快楽的攻撃

クリスチャンを世の楽しみや心配事にふけらせて、クリスチャンの戦闘意欲を奪う。クリスチャンを現実の生活に没頭させ、金銭や職業的心配が心を占領するようになれば、霊的な事柄や神の国について考えなくなるので、サタンは思う存分自分のやりたいことができるようになる。

 

つまり、サタンはこの世界を支配したい。だから、この世界を支配しようと訴えるクリスチャンが大嫌いなのだ。

 

しかし、私は彼が一番嫌がることをしようと思っている。

 

「クリスチャンはこの地上のあらゆる領域においてキリストの主権を確立しなければならない!」と叫んでやる。

 

 

 

 



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