ある友人の牧師から聞いてびっくりしたのですが、

　牧師の中にも、信者を多数集めて金儲けをしようとする人がいるというのです。

　｢敬虔を利得の手段としてはならない。｣

　と聖書にあるように、牧会を自分の金儲けや名誉、権力の手段とするというのは、この上も無い冒涜です。

　｢主よ。主よ。という者が必ずしも天に入るとは限らない。天におられるわたしの父のみこころを行うものが入る。｣

　人集めのために、神の言葉を曲げて伝える偽預言者の報いはどのようなものでしょうか。

　｢わたしはあなたがたを全然知らない。不法をなす者ども。わたしから離れて行け。｣

　金儲けや名誉、権力そのものが悪いわけではありません。

　神の御国のために、神が与えてくださった金、名誉、権力は、とても尊いものだと思います。

　また、金銭を自分の（合法的な）楽しみのために使うことが悪いことであるとも思いません。

　しかし、信仰を利用して、金儲けしたり、名誉や権力を得ようとすることは、絶対にやってはならないことです。

　もし金儲けをしたり、名誉や権力を得たいなら、他の仕事をすべきでしょう。

　どのような場合においても、

　「結局、自分は何を目標として生きているのか？」

　にかかっているように思われます。

　主は、「最後の審判のときに、どのような報いを得られるかに思いを集中させなさい。」といわれました。

　この地上でどのような地位にあったか、どのような教育を受けたか、どのような事業を行ったか、どのような成功をおさめたか、などは、｢御国のためにどれだけのことをしたか。｣という質問によって、吹き飛ばされてしまいます。

　100億円ためても、天にまでもっていくことはできません。

　自分のために蓄えたものは、死ねば終わりです。

　しかし、もし、キリストの御国のために使ったのであれば、それは、天に残っているのです。

　｢天に宝を積みなさい。｣

　｢不正の富によって友を作りなさい。｣

｢肉のために蒔く者は、肉から滅びを刈り取る。｣