仕事をせずブラブラしている教会員について

 

Q. 精神的な病気で仕事をせず、両親に養ってもらっている成人の教会員がいます。聖書の教えを示すと反発し、教会を出ると言っていますがどうしたらよいでしょうか。

A. 

その兄弟は、精神的な病を負っているといいますが、どうして仕事ができないのでしょうか。もちろん物理的な原因によって精神の病を患っている人もいますから、一概にその人を否定することはできませんが。

私は、結局彼の問題は、聖書よりも自分の意見を優先して、自分が神となっているところにあると思います。もし、聖書に従っているのであれば、何でもよいですから仕事をすべきです。

仕事は、現実との接点ですから、仕事をしたくない人の特徴は、現実をそのまま受け入れたくないという「わがまま」があるのです。

つまり、彼は、精神的に幼児であり、恐らく両親がそのような幼児性を捨てさせて、成熟に導くように訓練できなかったのでしょう。子育ての問題における失敗があると思います。

だから、まず、彼はどのような仕事でもよいですから、現実に仕事をして自活するように努力する必要があります。どんなに病院に通っても、薬を飲んでも、病気は治りません。彼の「全能者」としての幻想を捨てさせることがないかぎり、彼は、一生、精神的な病の奴隷です。

クリスチャンは、復活した人なのですから、積極的に自分を救おうとするならば、当然、神は助けの手を差し伸べてくださいます。つまり、必ず自活の道は開けてくるのです。

しかし、彼は、自分を救うことを望んでいないのです。結局、仕事をして現実の社会においてフラストレーションを感じながら、様々な困難に直面しながら生きて行くよりは、あたかも自分が絶対者であるかのように、自分のやり方で自分のしたいように振舞うことのできる、病気の状態を望んでいるのです。現実と触れ合う点については、親が代わりにやってくれる(つまり、親に食わしてもらう)ことを望んでいるのです。

このような人は、聖書において、「働きたくない者」のグループに分類されます。そして、聖書は、「働きたくない者は食べてはならない」とありますから、彼にはご飯を食べる権利はありません。

彼が教会を出て行きたいという理由は、このような「全能者としての自分」の地位をあなたが脅かしているからです。もし、あなたが妥協して、相手の現状を肯定されるならば、彼は再び「偽りの天国」の中に入ります。しかし、あなたが聖書から基準をはっきり示しておられるので、本当に彼を救うことを行っているのは、実は、あなたなのです。

現代の教会は、このような「全能者ごっこ」をやっている人々を無条件で受け入れているので、教会にこのような妖怪が集まります。しかし、これは、主の御心ではありません。仕事ができる能力があるにもかかわらず、仕事をしない人々を教会は受け入れてはならないのです。

クリスチャンは、例外なく、自分の手足を動かして仕事をしなければなりません。これは、「十戒」にある神の基本的な命令です。この戒めを破っても平気でいるような人々を受け入れることはできません。彼に聖餐を授けることはできません。

今日の教会は、「人間中心主義(ヒューマニズム)」に毒されているのです。人間の幸せを、神の幸せの上に置いて平気でいるのです。だから、自分の幸せを神の戒めの上に置くような不法な人々が大手を振って教会を荒しまわっているのです。

このような人々は、「イエスはあなたを愛しています。」と「愛の大安売り」をしてイエスを人間のしもべにしてしまった現代の教会の鬼子です。

このような人々が教会を出て行きたいというならば、それは、あなたが正しいことを行っているからであり、「分派を起こす者は二三度戒めて、それでも聞かない場合には、除名しなさい」と言われているように、教会にとどめておく必要はないでしょう。

冷たいようですが、教会の健康を維持するためには必要な処置でしょう。

 

 

01/11/20

 

 

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