これから石造りの神殿再建はない

 

 メシアニック・ジューの人々は、イスラエルに神殿が再建されると予想しているが、イエス御自身が神殿である新約の時代において、もはや石で出来た神殿は不要である。いや、むしろ、それはキリストの贖いを否定する冒涜である。神殿が再建されたら、動物が犠牲として捧げられなければならなくなるからである。犠牲は、キリストの十字架において「一回限りで」成就したのだ。これ以上の犠牲がどうして必要なのだろうか。

 

 もし、旧約聖書のユダヤ人のパレスチナ帰還がもう一度この時代に起こるとするならば、今度は、霊的な神殿の回復でなければならない。

 

 つまり、ユダヤ人は、石で出来た神殿を建てるのではなく、まことの神殿であるイエス・キリストを心の内に建てるはずなのだ。

 

 バビロンから帰還した人々が、神殿を再建したように、全世界から帰還した現代のイスラエル人たちも、神殿を再建するだろう。しかし、それは、イスラム教徒との格闘の末にモリヤ山の岩のドームを壊して、そこに石造りの神殿を建てることではない。イエス・キリストを救い主、ユダヤ人の王として迎え入れることなのだ。

 

 ちなみに:イスラエルの神殿再建にメディアのクロス王が援助したように、今日でも、異邦人がユダヤ人の救いに大きく貢献することは確かなのだ。

 

 

 

 



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