ゲイリー・ノースからフルプレテリストになったチルトンへの言葉


再建主義者デイビッド・チルトンは、晩年になってフルプレテリストになった。

ゲイリー・ノースがチルトンに対して出した最後の返信が載っていたのでご紹介する。
http://members.aol.com/xmaspiracy/1/northvschilton.htm


『復讐の日々』と『楽園の回復』の出版者として、私は躊躇せずに次のように述べよう。1994年以降、デイビッド・チルトンは、キリストの再臨や最後の審判に関する教会の歴史的信条や告白を否定する異端になった。

どのような点についても、信仰の弁護者が正統主義(orthodoxy)を捨てるのを見るのは悲しいことである。チルトンが学的な名声を獲得したまさにその問題において、正統主義を捨てた時、その悲しみは二倍になった。

チルトンの場合、哀れなのは、今後このテーマについて彼が何を書いたとしても、彼の批判者は、もっともなことに、こう言うことができるからだ。すなわち、「彼は、心臓発作を起こしたために、物事を明瞭に考えることができなくなった。この病気は彼の判断をかき乱した。」と。

彼がヴァーン・クライスラーに対して公共の場において怒りを爆発させた――彼はこのことを後で悔い改めた。最近、私は物をまっすぐに考えることができない、と言って。――時から、1994年以前の自著を廃棄した時まで、デイビッド・チルトンは、滅亡の淵にはまり込んだ(has gone off the deep end)。今や、彼は、マックス・キングの玄関先に届けられた自壊した商品になった。

キリスト教経済学研究所は、これからも、Productive Christians in an Age of Guilt Manipulators と The Great Tribulationを出版する予定だ。今後も、ドミニオン出版は、Days of Vengeance と Paradise Restoredを発行するだろう。[訳注:どちらもゲイリー・ノースが経営する出版社]

私は、これらの全著作の現在の版に満足している。2つの出版社がこれらの4冊を出し続ける限り、改訂は行われないだろう。出版費用が続く限り、これらの著作は変更を一切加えずに出版されるだろう。出版者が、著者自身によって加えられる攻撃から著書を守らねばならないとは悲しいことだ。しかし、これは事実なのだ。

私は、正統主義を買った。私は、それを手放さない。文字通り心――つまり、キリストの心――を失った[訳注:直訳は『気が狂った』]人にそれを明渡すことはしない。

読者には、このフォーラムにおいても、また、他のいかなる場においても、この問題について、彼と対話する(interact)ことによって、彼の異端を励まさないようにお勧めする。今や、これは、教会戒規の問題である。当然のことながら、彼は戒規の下にいると考える。

私は、ケン・ジェントリーに頼んで異端的プレテリズムに反論を書いてもらおうと考えている。我々はこれらの考えに応答すべきだが、チルトンに個人的に対応すべきではない。彼は、今能力を失っており、彼を公共の場において叩くことは公正ではないと考えるからだ。また、それによって彼の考えが変わることは恐らくないと思うからでもある。

我々は、彼の考えが元に戻ることを祈り求めることができるし、また、そうすべきである。しかし、彼と公開の場でディベートすると、ますます彼をこの異端の深淵にはまり込ませることになるのは、ほとんど確実だ。

彼は公開の場において、自分を守らねばならないとやっきになるだろう。彼を平安のうちに去らせるべきだ。今、神が我々に命じておられるのは、彼と対決することではない。それは、彼の教会の仕事だ。

まさか、この異端に知らずにはまり込んだどこかの無名の教会の教会員であるというわけでもあるまいし。彼は、重度の、脳に影響を及ぼす心臓発作の患者が自覚できる程度に、自分のことをわきまえている。この場において、自ら認めたように、今の彼は、かつて我々が知っていた人とは別人である。その人は1994年に死んだ、と彼は言った。同感である。だから、今、こう言おう。デイビッド・チルトンよ、安らかに眠れ、と。

ゲイリー・ノース


ヴァーン・クライスラーのコメント:

悲しむべきは、チルトンは、この後すぐに亡くなった。正統主義に戻ったことを何も示さずに。

残念なことです。
チルトンは、ゲイリー・ノースと一緒に仕事をし、数々の名著を残しましたが、結局、異端のままこの世を去りました。

正統派の知識を十分に持った後で異端になった人は、かなり強い確信を持っています。そして、それを覆すことは非常に難しい。

ゲイリー・ノースは、相当きついことを言わない限り目が覚めないと考えたのでしょう。

 

 

2004年2月25日

 

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