聖書本文に関する米国長老教会の見解


米国長老教会は、多数派本文(レシーブド・テキスト)に立つことを表明している。私は、この意見に賛同する。


米国長老教会は、聖書テキストに関して改革派教会が歴史的に取ってきた立場に立つ。つまり、我々は、ヘブライ語聖書のマソラ本文と、ギリシャ語聖書の「レシーブド・テキスト」を採用する。

この点において、我々は、聖書テキストに関してより近代的理論を受け入れたほとんどの長老・改革派教会の立場と異なる。我々は、グリーズバッハ、トレゲレス、ティシェンドルフなどの合理主義的本文批評を拒否する。

これは、ウェストコットとホートの手により一般化され、公認化されてきたものであり、まったく異質な新約聖書「批評的」ギリシャ語本文に基づく多数の現代語訳聖書に反映されている。

現在氾濫するこのような英語訳聖書(RV, RSV, ASV, TEV, NIVなどなど)を使用しても、神の書かれた啓示の権威を損ない、その完全性に対する信頼を人々から奪うことにしかならない。

数百の言葉や文章全体についてその正しさに疑問符を打つ批評的な脚注が付記された聖書を用いても、神の御言葉に対する堅固な信仰を破壊するだけである。数年ごとに、ギリシャ語新約聖書の改訂版が、本文批評学の最新の成果を反映しているという触れ込みで誇らしげに出版されている。

また、数年ごとに、新しい英語訳聖書が、これまでにもっとも正確で、忠実な翻訳として公表されている。その欄外注には、まだ[学説が]混乱していると記されているにもかかわらず。

こういったすべての事情のもと、教会と主の御民は、合理主義的本文批評家――神の御言葉を裁き、傲慢にも、どれが神の御言葉で、どれがそうでないかを教える、新しい祭司となっている――の意見に翻弄されている。

教会が聖書の権威についてしっかりとした見解を持たず、それについて揺れ動いている限り、聖霊は自由に働かれることはないだろう。

http://www.millnm.net/qanda/majorityt.htm
http://www.americanpresbyterianchurch.org/the_received_text.htm

 

2004年1月30日

 

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