救世軍山谷大尉の再建主義論に反論する1

 



すでに栗林氏に対する反論において、書きましたが、誤解を少しでも解くために、山谷大尉の発言に反論します。

便宜上、山谷大尉をYとし、富井をTとする。

<Y>
その内容は、現代社会に神政政治を樹立し、旧約聖書の律法に基づいた司法を行って、聖書に示された「正義」を「社会正義」として実現させることを目論むものです。創始者は、カルヴァン派の神学者ラッシュドゥーニーという人で、それをヴァン・ティルやゲイリー・ノースといった神学者、思想家が継承発展させています。

ゲイリー・ノースの主張は特に過激であることで知られています。
旧約聖書の律法に根拠した司法制度の下で「死刑」を執行させよ、と主張しています。レイプ、殺人、誘拐犯に対して死刑を執行するだけでなく、堕胎した母親を公開処刑にせよと主張しています。また、異端、冒瀆罪、魔法、魔術、占星術、姦淫、近親相姦、親を殴る子ども、矯正不能な非行少年、婚前交渉をした女性も、すべて死刑に処すべきだと主張しています。

<T>

まず、Y氏にお尋ねしたいのは、「旧約聖書の律法に根拠した司法制度」は「過激」なのでしょうか? 

「旧約聖書の律法」は誰が書いたのでしょうか?

聖霊ですよね。

「聖書はすべて、神の霊感によるもので…す。」(第2テモテ3・16)

ここで、「聖書」と言われているのは、「旧約聖書」です。この時点では、まだ新約聖書の編纂が行われていませんので。

「旧約聖書は、神の霊感による」と聖書自身が述べている。

教会に仕える教職者が、「神の霊感による」書物を、過激と呼んでいいんですか?

教会に仕える教職者が、「神の霊感による」書物を社会制度に適用せよと述べる人間を過激、右翼と呼んでいいんですか?

じゃあ、Y氏が「過激ではない」書物とは何ですか?

そう。

「神の霊感によらない」書物、たとえば、ハリー・ポッターとかでしょう。

Y氏が「過激ではない」社会体制とは何ですか?

そう。

「神の霊感によらない」書物に基づく社会体制でしょう。

たとえば、Y氏が尊重するアメリカ世俗民主主義の「自然法」「自然権」など、ギリシャ・ローマや啓蒙主義者の自然法思想に基づく社会体制でしょう。

まとめて言えば、Y氏は、実質的に次のように言っているのです。

=============
聖書は、過激であり、右翼的である。
その過激であり、右翼的である書物に基づいて政治制度を作ることも、過激であり、右翼的である。
我々は、このような過激で、右翼的な書物を捨てて、穏健で中立な自然法に基づく社会体制を作るべきだ。
=============

これって、どこかで聞いた言葉じゃないですか?
そう、サタンがエバにささやいた言葉と似てませんか?

 

 

2004年1月2日

 

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