悔い改めの重要性

 

神は、悔い改めるかどうか、ということを最も重視しています。
これと比べれば、その人の行状はあまり重要ではないのです。
大きな罪を犯しているか、小さな罪を犯しているか、ということは、絶対者なる神にとっては小さな違いでしかありません。
我々の目から見れば、人々の身長差というものは、大きく見えますが、東京タワーから見下ろしたときに、誰が身長が高くて、誰が低いかなど、重要ではありません。
神の御前に出たパリサイ人と収税人はどちらも罪人であって、パリサイ人が自分を収税人と比較して優越感にひたったというのは、神から見ればこっけいなことなのです。
どちらも罪人であることに変わりはなく、どちらも目を天に向けようともせずに胸を打って自分の罪を悲しむべきです。
カルヴァンは、「世的基準から言えば、パウロは聖人かもしれないが、神の目から見れば、一匹の獣に過ぎない」と言いました。
人間が神によみせられるには、悔い改めしかありません。
悔い改めた人には、イエスの義の衣が着せられますので、その人は、神の前において「完璧」です。
しかし、悔い改めない人は、義の衣を着せられていないので、滅ぶべき罪人です。

私たちは、いつも、自分自身は放蕩息子のようにボロボロの人間だ、と自覚すべきです。
だから、いつも、お父さんのもとにありのままの姿で帰って行かねばなりません。
そうしないと、礼服を着せてもらえないからです。

もし、この放蕩息子が、自分に自信があり、自分の真の姿を自覚せずに、ボロボロの人間であることを悟ることができなければ、お父さんのもとに帰って行くことはできません。それゆえ、礼服を着せてもらえないので、宴会にも参加できません。

そのため、人間にとって重要なのは、「罪を自覚して、神に立ち返ること」であって、他の人と比べて自分がどのレベルの人間であるかは重要ではないのです。

キリストの契約に入った人々に要求されているのは、第一に、「すばやく悔い改めができる姿勢」です。
常に、神の前に身を低くして自分の罪を認めて悔い改めることができる姿勢です。

これこそが、「神を主とする」ということの意味です。

どれくらい御国のためにがんばったか、ビリー・グラハムのように何万人の人の前で説教したか、チョー・ヨンギのように何十万人の教会を作ったか、は関係ありません。

神にとって、一晩にして全世界の人々を回心させることなどわけがないからです。

「イエスを主と告白する」ということは、信仰に入る時であっても、信仰に入った後であっても、変わらずに、「あらゆる罪について、すぐに悔い改める」ことができることを意味しています。

これくらいまでやっていれば「イエスを主とするクリスチャン」、そうでなければ「イエスを主とするクリスチャンではない」、という基準は、「行い」にはありません。

毎日お祈りをしているならば、イエスを主とするクリスチャンで、そうしない人は、イエスを主としないクリスチャン、というわけではありません。

問題は、悔い改めなのです。

あらゆる罪についてすぐに悔い改められるのは、イエスを主とするクリスチャンで、そうしない人は、イエスを主としないクリスチャン、なのです。

いつでも、ボロボロのままに父親のもとに帰ってくるのが、イエスを主とするクリスチャンで、そうしない人は、イエスを主としないクリスチャン、なのです。

聖書において明確に述べられていることを無視して、「今日において司法律法は廃止されたので守る必要はない」とか「地上については地上の原理でよい」ということは、「自分を主とすること」であり、「神の御言葉を侮ること」であり、「ボロボロのままに父親のもとに帰ってこない」ことです。

私たちは、「地を従えよ」という大命令を与えられています。

それゆえ、「地上を聖書によって作り変えることなどどうでもよい」と明言することは、神の御言葉に対する明確は敵対行為であり、許されることではありません。

「地を従えたいのですが、できません。許してください。」と言う人に対して神は御許しをお与えになります。

しかし、「地上のことは、地上の原理でよいのです。御心が地上で行われることを求める必要はありません。」と大胆に主張する行為は、反逆罪であって、神はけっして許されません。

今日、2通りの人が教会に混在しています。

(1)地を従えよ、との命令を受け入れる人々。
(2)地を従えよ、との命令を受け入れない人々。

(1)の人々は救われますが、(2)の人々は救われません。

「収税人とパリサイ人」のたとえにおいて、(1)は「収税人」にあたり、(2)は「パリサイ人」にあたります。

「放蕩息子」のたとえにおいて、放蕩息子にあたるのは(1)の人々です。


 

 

2003年05月06日

 

 ホーム

ツイート

 

millnm@path.ne.jp