開放神論

 


PCANEWS.com Newsletter for 11/19/2003によると、OPEN THEISM (開放神論)と呼ばれる学説が現われたそうだ。

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Apologia Report (www.apologia.org)において、 Bill Broadwayが"Redefining Omniscience(全知の定義の再考)" という題で、この異説を紹介している。

John Sandersが唱えるこの開放神論は、「神は過去に起こったすべてのことと、現在起こっているすべてのことを知っているが、未来の出来事については知らない。なぜならば、それはまだ起こっていないからだ。」と説く。

「聖書の無謬性と三位一体を信じる」54年の歴史のある福音神学会(The Evangelical Theological Society)は、Sandersの主要な論敵である。

「昨年、会員の大多数は、Sandersと、オンタリオ州ハミルトン市McMaster Collegeの名誉教授Clark Pinnock(66才)を調べ、彼らの除名処分を検討することに賛成した。」

Broadwayは、「開放神論は、実質的に、もし神が結果を知っているならば、病気の子供について祈っても意味はないことになる、と言っているのだ」と言う。

開放神論に対する論争を指導しているのは、世界的に有名で、スイス宗教改革者ジャン・カルヴァンの予定論を唱導するスイス人神学者ロジャー・ニコル(87)である。

この論争については、ワシントンポスト(Nov 8 '03, pB09)が取り上げている。
www.etsjets.org
www.washingtonpost.com/ac2/wp-dyn/A14257-2003Nov7

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未来について無知である者は神でもなんでもない。
日々起こることについて、驚き、慌て、泣き、悲しみ、喜ぶのは、人間である。
神は誰にも影響されることのない不動の絶対者である。

開放神論は、神を被造物に貶める謬説である。

 

 

2003年11月20日

 

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