税金という形の収奪を止めろ

 


初代教会において、クリスチャンは財産を自分のものと主張せず、互いに分け合って生活していた。
この記事から、「社会主義こそ理想の社会である」というクリスチャンがいるのであるが、大きな誤解をしている。

使徒たちは、クリスチャンに対して、財産共有を強制しなかったが、社会主義国家は、財産共有を国民に命じるのである。

聖書の基本は、「何人も他人の私有財産権を犯してはならない」ということである。
「盗むな」という律法が基本である。

しかし、コミュニズムの基本は、「国家は私有財産を没収する権利がある」という点にある。
日本のように、コミュニズムの影響が強い社会においても、国家は、私有財産を税金という形で没収する権限があるという常識がある。

しかし、昨今の経験から明らかになったのは、国家が財産共有のために没収すると、個人や個人的団体から活力が奪われて、国家の体質全体が衰弱してくるということである。

これは、当然のことである。なぜならば、自分が懸命になって築き上げた財産の70%から90%を税金でもっていかれてがっくり来ない人間はいないからである。

コミュニズムの財産共有思想は、「盗み」に基づいているので、間違った思想なのである。それゆえ、今日の日本の税制も間違っているのである。

日本を高齢化、少子化から救うのは、さらなる福祉政策ではなく、税金という形の収奪を止めることである。


 

 

2003年10月25日

 

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