国有化をちらつかすロシアに未来はない


本日のオリーブ!ニュースによると、7日の毎日が「三井物産、三菱商事が参加するサハリン沖の石油・天然ガス開発プロジェクト「サハリン2」についてロシア天然資源監督局が5日、事実上の業務停止を裁判所に申し立てたことで、同プロジェクトの先行きに黄信号がともった。
 ただ、同プロジェクトは外資抜きで進めることは難しいため「資源の国家管理を強めるロシアの“揺さぶり”」との見方は強く、ロシア側の出方を見守っている。」と報じた、とのことだ。

「サハリン2」は、翻訳の仕事で携わってきたので、若干の知識があるが、このロシアという国のまぬけぶりは何だろう?

国有化したならば、投資国はロシアから手を引くし、国内産業も安心して活動できなくなるから、産業の空洞化が起こるだろう。

石油価格の下落が起これば、外貨を獲得できる産業がないため、またぞろ債務国の仲間入りだ。

国有化とは、国による盗みである。

国にはそんな権利はない。

左翼の考えが抜けていない。日本の知識人もそうだ。

「富の私有化」を罪悪視し、「国有化」を善と考える。

「なんじ、盗むなかれ」との神の律法は、万人に向けられた絶対命令だ。

どの人間、組織であれ、他人のものを欲しがり、それを奪うことは、貪欲・泥棒の罪だ。

こんなことが許される社会は、無法社会であり、早晩神の裁きを受ける。

ゴルバチョフの私邸を国有化し、サハリン2を没収し、新興石油財閥のトップをいちゃもんつけて収容所に送る頭の古い現政権では、ロシアはまた没落する。

一日も早くマルクスの亡霊から解放されることだ。

 

 

2006年9月8日

 

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