米国政府の負債総額は1京円


ダラス連邦準備銀行のフィッシャー議長によると、米国政府の負債総額が今年の2月に1京円になったという。


現在、米国政府の負債は今年の2月時点でおよそ1京円($99 trillion以上)に達している。これは、米国中央銀行(Fed)ダラスのフィッシャー議長自身の発言だ。これまで少なくとも$65 trillionあるだろうと考えられて来た。調べてみると,うっかりと年金や健康保険に支払うべき費用が充てられてなかった、大きな穴があったことが発見されたという。

創造的破壊というフレーズをかかげるシュンペンターを信奉し,そして,徹底した自由貿易主義者、つまり新自由主義者であるフィッシャー氏はこの大きな穴があったことを国民に知らせるため現在怒濤のようなキャンペーン(a fervent campaign) を展開しているというのだが。

英国テレグラフ紙2009年5月27日付け。
[There is a] "very big hole" in unfunded pension and health-care liabilities built up by a careless political class over the years.

"We at the Dallas Fed believe the total is over $99 trillion," he said in February.

http://www.telegraph.co.uk/finance/financetopics/financialcrisis/5379285/China-warns-Federal-Reserve-over-printing-money.html

http://www.asyura2.com/09/hasan63/msg/139.html

これを解決するには、ハイパーインフレを行うしかない。ジンバブエは2億%のハイパーインフレに陥っているという。

1京というのは、1兆の1万倍だ。米国は100兆円の100倍ほどの負債があるわけだ。

国家としては天文学的で絶望的、破壊的負債金額だ。これが金融経済危機克服のための公的資金投入で、さらに年々増大しているのだ。税収はまったく上がってこない。言われているように、近々,信用格付けも下げざるをえないだろう。帝国としては,もはやシステムを維持できる金額ではない。アメリカの命運は尽きつつあるといってよい。システム破綻しか待っていない。破綻の後、結局、南米のような第三世界化しかないだろう。

2度と栄光は戻らない。アメリカが回復すると考える人は、どのような筋道があるのか,ご説明願いたいものである。この負債はどうやって消せるのだろうか?スーパーハイパーインフレのみ(笑)? 昨年夏、ジンバブエでは231million%つまり、2億3千100万パーセントのインフレ率になった。ハイパーインフレはこのように実際起きうるものなのだ。

ジンバブエのこの模様を伝える英国テレグラフ紙2008年10月10日記事
http://www.telegraph.co.uk/news/worldnews/africaandindianocean/zimbabwe/3167379/Zimbabwe-inflation-hits-231-million-per-cent.html

政府債務に耐えかね、金利を上げることで貨幣の流通量を制限するという方法を渋るであろう米国中央銀行の待つ先は,もはハイパーインフレしかないのである。アメリカのジンバブエ化だ。この負債額はもうどうにもならない。

アメリカ経済やその見通し、あるいは国体を論じるとき、まず、この1京円という数字を頭にたたき込んだうえで、そこから議論を開始したほうがいいのではないか。
http://www.asyura2.com/09/hasan63/msg/139.html

アメリカは、間違いなく第3世界になる。

日本は巻き込まれないために、早めに関係を切って内需拡大か、アジアにシフトすべきだ。

これからはアジアの時代だ。

アジアの中で自給自足できる体制を構築すべし。

 

 

2009年9月29日

 

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