イラク戦争が与えた負の印象


<hm様>
現在私は一つの危機感を覚えています。それはイラク戦争により異教徒がキリスト教への不信感 敵意を持つのではないかと。

アメリカの福音派はイラク戦争を支持していますが、もしもこのままアメリカによるイラクの統治が失敗に

終わり侵略戦争だったという苦い評価しか後世の人達に残らなかったのならば将来の伝道が成り立たず、キリスト教への誤った価値観しか残りません。

それはわが国が第二次世界大戦に敗北したことにより当時の精神的支柱だった神道がいまだにわが国だけでなく他外国にも負のイメージを与えているように。

富井先生のいうとおり、ノンクリスチャンはあんまりキリスト教の内部事情を知りません。

それは学歴のある人や知識人であってもです。

事実私の友達のクリスチャンの学生がノンクリスチャンの友達に「キリスト教は愛や平和とかいっておきながらクリスチャンであるブッシュが戦争をするのはおかしいじゃないか。信用できない。」

と言われたと嘆いていました。

私はなぜここまでアメリカが自信をもって他国に無理矢理介入するのかなと思いまして、その原因は日本の戦後統治の成功体験からきているのではないかと感じました。

日本のメディアはあんまり報道していませんがブッシュ大統領は日本の統治を引き合いにだしてイラク戦争について

弁明しているそうです。

日本がうまくいったからといってイラクでも成功するとは限らないのに。

高慢は滅びに先立つという御言葉がアメリカに起こってしまうかもしれません。

<tomi>
そのとおりですね。

プレ・ミレの聖書解釈は「暴力的覇権拡大」を批判しませんから、イスラエルの領土の完成のためなら、ネオコンなどとも手を結ぶ。

こういった無律法なクリスチャンがノンクリスチャンに対して与えたマイナスの印象を大きい。

しかも、プレ・ミレ陣営の首領パット・ロバートソンは、ラッシュドゥーニーやゲイリー・ノースから多大な影響を受けている。これは、再建主義にも被害が及ぶことを意味しています。

パット・ロバートソンは、再建主義に強く影響されながら、プレ・ミレを頑固に捨てないために、再建主義の「統治主義」が歪んだ形になって現われている。

我々は、「統治は、伝道と教育オンリーによる。暴力や帝国主義による覇権拡大は違法である」と唱えていますが、パット・ロバートソンはこの点について暴力主義を肯定しています。

それゆえに、再建主義も「暴力による覇権拡大を唱えている」と誤解されるようになった。

ゲイリー・ノースのSinai StrategyやMoses and Pharaoh を読めばそのような見解が間違いであると分かるはずです。

しかし、プレ・ミレの終末予定図はあまりにも強い誘惑になっており、今のクリスチャンはそこから離れることができない。

そりゃ、死を見ることなく、携挙されることを期待する気持ちは理解できますが、個人的な希望によって聖書解釈までも動かされてはならない。

ラッシュドゥーニー亡き後、どうも後継者がパッとしないのです。もっと強くイラク戦争反対と叫ぶべきだと思います。

 

 

2004年9月2日

 

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