人々はリベラリズムに飽き始めた


アメリカも日本も、今の流れは、反リベラリズムに向かっている。

大統領選挙において、ブッシュ陣営に不正があったのは別としても、ケリーに票が集まらなかったのは事実である。

ケリーの敗因は、リベラリズムの無律法主義に人々が飽き飽きしているからだ。

同性愛だの、妊娠中絶だの、こんなことをしていたらアメリカはどうなってしまうのだろう?と人々は不安に思っているのだ。

以前は、リベラリズムも人々の目に新鮮に映った。しかし、今、性の解放と聞いても、あまりにも乱れすぎて新鮮味がない。むしろ、未婚女性の出産、結婚制度の崩壊、学校崩壊、銃乱射、・・・どこまで社会が堕落し、崩壊するか不安になってきた。

そして、民主党の大きな政府への傾向は、小さな政府を求める潮流に合わなくなっている。

民主党は、時代のニーズに応える政策を作り出すことに失敗したと言えるだろう。

それに対して、共和党は、キリスト教再建主義者R・J・ラッシュドゥーニーの影響により、聖書律法という倫理基準への回帰、小さな政府、反進化論・・・などを求める福音主義者たちが大同団結して、ブッシュ大統領を応援した。

前にも述べたように、リベラリズムの失敗の原因は、「代替倫理」を提示できなかったところにある。

古い倫理を否定し、因習や迷信、無益な規範からの解放を主張したはよいが、「では、何に従えばよいの?」という人々の素朴な疑問に答えることができなかった。

当然のことながら、社会が成立するには秩序や土台が必要である。

人々は、「彼らについて行っても回答はないぞ」と気付き始めた。
「俺たちを根無し草にするつもりか?」と疑い出した。

これが日米におけるリベラリズムの失敗の最大の原因である。

結局のところ、ついに人々は「偽思想」に気付き始めたのだ。

マルクス主義者を通じて、サタンが世界中にばら撒いた「無律法主義」の内実に人々が目を向けるようになったのだ。

この流れは必然的に、進化論攻撃に向かうだろう。

人々は、進化論に騙されていたことに気付き始めるだろう。

裕福な父親の家を離れて自由に暮らすことを望んだ放蕩息子が、快楽の果てに落ちぶれて帰ってきたように、人類も無律法主義の虚しい生活に飽きてやがて、神のもとに帰る時が来るだろう。

その日が早く来るように祈ろうではないか。

 

 

2005年2月7日

 

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