古代人は世界航海の能力を持っていた


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古代のフェニキア人が世界航海できたかどうかを疑問視する人々がいる。彼らは、水を調達できなければ長旅は不可能だと言う。
レバノン大学考古学教授ハッサン・サルキスは「たとえ乗組員が魚を食べていたとしても、水はどうするのだ?非常に洗練された装備を持ち、正確に進路を把握できる現在の船でもいくつかの問題があるのに。」と言った。

今の歴史学の見解は、古代の船に長旅ができるはずがないという考えに基づいている。しかし、1947年に、ノルウェーの探検家トール・ヘイェルダールは、前史時代の葦の船でペルーからポリネシアまでの6900キロを101日で実際に航海し、古代においてもそれが可能であったことを証明した。

1970年に、ヘイェルダールは、エジプトのパピルス製の船を作り、モロッコのサフィ(古代貿易植民地マガドルの近く)からバルバドスまで6100キロを57日で航海し、古代船で大西洋を横断できることを証明した。

これにより、理論上では、フェニキア人が大西洋を横断したことが不可能ではなかったことが明らかになったのである。

興味深いことに、ヘイェルダールは、「フェニキア人は、北アメリカの発見者である」と考えている。「彼らは、すぐれた航海術を持ち、すでに紀元前1200年に、植民を目的として、船に女性と植物を乗せて航海していた」とジャパン・タイムス(1999年)において語っている。

 

 

2004年5月31日

 

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