（1）
このHPで取り上げている問題は、聖書に関するものだけではない。

聖書を土台として様々な問題に適用するということも行っている。

注意していただきたいのは、絶対なのは聖書啓示だけである。

我々人間の発言には常に誤りが伴う。

どんなに善意で行っても、人間は有限だから仕方がない。

ディスペンセーショナリストは、「クリスチャンが関心を持つ領域は聖書だけだ」と考える傾向が強い。

実際私の知人にそういう人がいる。聖書や教会関係以外について発言することを間違いだという。

もしそうなら、我々はこの世界で生活できない。

「クリスチャンや牧師は政治や経済について発言してはならない。福音と関係がないから」ともし言うなら、そのクリスチャンは徹底してそれをやってもらいたい。

社会的無能者になるから。

社会で生活など絶対にできない。

聖書のどこにも「クリスチャンは聖書以外について発言したり考察してはならない」などと記されていない。

むしろ、「地を従えよ」と命令されている。この世界のあらゆる領域を神の支配のもとに服させよ、と。

イエスは、「御心が天で行われているように、地上でも行われるように」祈れと命令された。

これは「教会と聖書に関することに限定される」などとどこで言われているのか。

地上のあらゆる事柄が御心にかなって行われるように祈れということなのだ。

クリスチャンがこの世界の事柄から手を引いたために、イラクでとんでもないことが行われている。

白りん弾なるものが使用されている。破裂すると雲になり、雲に触れると深く肉が焼けるという。

このような非人道的兵器を米軍が使用していることは何を意味する？

憑依されているとしか考えられないのだ。

日本における原爆使用、ベトナムにおけるナパーム弾使用。そして、イラクにおける白りん弾の使用。

この軍隊は人を大量殺戮したがっているとしか考えられない。

米国がクリスチャンの国ならなぜこのような極悪非道なことが行われているのか。

米国の歴史を見ると、クリスチャンがいかなる役にも立っていないとしか考えられない。

地の塩であるはずだろう。

塩気によって腐敗を防ぐはずだろう。

米国はどうなっているのだろうか。

私は、この原因は、クリスチャンが縛られているからだと考える。

ディスペンセーショナリズムの教えによって「地上的なことに関心を持つな。それは最後に悪魔の支配に終わる」という悲観的終末論によって洗脳されているからだと考える。

もし4000万人のクリスチャンが祈って平和のために活動すれば、政権を変えることができる。イラク戦争を止めさせることができる。

できないのは、祈らないからだ。

もはやアメリカのキリスト教は「役立たず」の烙印を押される以外にない。

私の友人で300人委員会の名簿の上に手を置いて祈っている人がいる。

有色人種大量虐殺の悪魔的な計画が頓挫するように祈っている。

ぜひこのように平和のために祈っていただきたい。

（2）
クリスチャンは聖書や教会関係だけではなく、この世の様々な問題、歴史についても語るべきだ。

ただし、その場合、聖書が土台となる。聖書と矛盾するような意見は差し控えるべきだ。

いつも聖書的かどうかチェックすべきだ。

さて、日本の歴史に関して私は興味がある。

日本という国が聖書的にどのような意味を持つのかに。

その場合、聖書に直接言及されていない問題を扱うから推測が入る。

推測が重なると、自己満足になる恐れがあるから、歴史的事実の知識によって修正が必要だ。

もし歴史的事実と異なる部分があれば、それによって自分の考えを変えなければならない。

しかし、人間はどのような学者であっても、道の途中にいるのであり、完璧な知識を持つ人はいないのだから、誰でも意見を変える必要があるということだけは認識すべきだ。

これが「経験科学の手法の原則」「帰納法的認識論の原則」つまり「反証の可能性を残す」ということだ。

すでに得られた理論は常に事実によって挑戦を受けるべきだ。

新しい現象が発見され、それまでの理論でカバーできなくなったら新しい理論によって説明をしなおす必要がある。

科学とはこのように出口が開け放たれたものだ。

キリスト教は科学とは違う。

聖書というドグマがあり、完成された権威が存在するからだ。

だから、無神論の科学が「あらゆる知識に関して反証の可能性を残すべきだ」と考えるのに対して、キリスト教の科学は「聖書啓示の内容に関して疑うことはできない」と考える。

動かぬ権威としてクリスチャンは、聖書を神聖視しなければならない。

それに何も付け加えてはならないし、取り去ってはならない。

この不動の土台に基づいて科学を行う。聖書に記されていない事柄、聖書の全体的世界観と矛盾しない事柄について、クリスチャンは帰納法的に認識すべきだ。

つまり、データを集めて、法則を発見したり、学説の検証をしたりする。

法則や学説と合わないデータがでてきた場合は、新しい法則や学説を作る。

日本に関する私の考えは、通常の科学と同じように、「現時点での」ものである。

絶対不変のものではない。

絶対不変は聖書である。

聖書とその教説に矛盾する教えや学説は拒否しなければならない。

しかし、もし矛盾していなければ、自由に思考できる。

（3）
だから、我々は世俗ヒューマニズムの学問とまったく異なる学的体系を作らねばならない。その学界から受け入れられる必要はないのだ。

「いや、tomiさん。そんなことをしては食っていけません。」というだろうか。

たしかに現時点で相手側のほうが圧倒的な力がある。

しかし、我々には神がいらっしゃる。

神の御心を行おうとすれば、神の助けが必ずある。

だから、要するに「どちらが強いか」という問題になるのだ。

ヒューマニズム側は、「聖書が何を言おうと関係ない。我々はデータだけを信じる。」というかもしれないが、我々は「聖書が究極の権威である。それに反するデータも理論も受け入れない」と言う。

相手は、「そんなんじゃあ、いつまでたっても相手にされないよ」というだろう。

しかし、我々は、「神が相手にしてくださるからいいのです。」と答える。

実際、この世界の支配者はキリストである。キリストにつながっていれば、必ず道は開ける。

この道を求めなければならない。

そして、ヒューマニズム側は次第に力を失い、我々は次第に力を得るだろう。

神の側に立つならば、最終的な勝利者になれるのだ。

2009年7月14日