地上における御国建設を止める者はいない


主の祈りの前半は、地上における御国の前進についての願いである。

「御国が来るように」

「御心が天で行われるように、地上でも行われるように」

問題は「地上」なのだ。

この地上でどれだけ御心が実現するか? 

クリスチャンの関心はこの点に絞られる。

「この世界はいずれ破局を迎えるから、クリスチャンがこの世を変えようとしても無駄だ」というプレ・ミレの思想が間違いであることが分かる。

この世界は変わらなければならない。

この世界に御国がやって来なければならない。

御心の啓示である聖書は、地上で適用されなければならない。

サタンは、地上の完全支配を狙っている。だから、地上支配に挑戦する人々を攻撃する。この地上を自分のテリトリーとしておきたいから、古来、あまたのクリスチャンを迫害してきた。

もしくは、クリスチャンから骨を抜いてきた。

クリスチャンに対して「この世はあなたがたとは無縁ですよ」と教えようとする。

キリスト教は、注意していないと、サタン公認にされてしまう。

教会や教派が大きくなると、サタンは、自分の息のかかった人間をトップの座に送り込んで、信仰の内容を変えてしまう。

これで彼らにとっての敵の影響力を制限することができる。

東京の中心にある大きな教会は、そのほとんどがヒューマニズム化した。

聖書に対する疑いを植え付けることによって、教会を武装解除することに成功した。

その中から正しい信仰を回復しようとした聖書信仰のグループが現れたが、ディスペンセーショナリズムを導入することによって、実質的に武装解除した。

地上における御国建設には、このようにサタンの強烈な妨害がある。

それを目指す人々は、逆境につぐ逆境を覚悟しなければならない。

「御心が天で行われるように、地上でも行われる」ためには、不退転の決意が必要である。

いや、むしろ、不退転の決意をさせられると言ったほうがよいだろう。

地上における御国建設に選ばれた人々は、神によってそれ以外の道を選択できないように追い込まれる。

どんなに大きな反対や妨害があっても、御国の前進は止められない。

サタンは無駄な努力をしているのだ。

地上における御国建設は、神の計画であり、それゆえ絶対に成就する。

思うように道が開かれなくても、失望すべきではない。

誰が道を閉ざしても、神はそれを開けられ、我々を前進させてくださる。

 

 

2005年9月15日

 

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