第9条は世界統一政府主義者の産物だった


第二次世界大戦と戦後の日本の体制が、世界統一政府論者によって作られたものであると考えることによって興味深い事実が見えてくる。

実は、第9条は、世界統一政府論の理念ではないか、ということだ。

ある世界統一政府論者は、その著書において、いくつかの計画を表明している。


グレンヴィル・クラークとルイス・ソーンはその著書(World Peace Through World Law, Harvard University Press, 1958)の中で、国連組織を世界政府に転換することを提案した。

彼らは、6個条の計画を明らかにした。すなわち、

一、効果的で、施行可能な世界法の体系を、戦争防止という限定された分野に適用することなしに純粋な平和を期待することはできない。

二、国同士の暴力の使用を憲法で禁止することが必要だ。

三、世界法を国際的な暴力に対して解釈・適用するための世界司法裁判所を設立・維持しなければならない・・・。

四、恒久的な世界警察を設立しなければならない。

五、すべての国の完全な武装解除が必要だ。

六、世界の様々な地域の経済状態における大きな格差を縮小するために、効果的な世界機構を設立しなければならない。格差が大きいままだと、不安定と紛争につながるから。
(Dr. Gary North, Healer of the Nations, (Fort Worth, Texas: Dominion Press, 1987), p.95)

2と5を見て欲しい。

「二、国同士の暴力の使用を憲法で禁止することが必要だ。」
「五、すべての国の完全な武装解除が必要だ。」

まさに、米国が戦後まもなく日本に対して押し付けた体制だ。

第9条のもとで、日本は戦争放棄と武装解除を余儀なくされた。

第9条は、国連を通じて世界統一政府を築こうとしている人々の産物だった。

 

 

2007年8月4日

 

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