民主党は政権交替のチャンスと見ている。

しかし、民営化反対など大きな政府へのこだわりが内部に残っていれば、たとえ短期的に政権を得てもすぐに他に奪われてしまうだろう。

民主党も生き残るためには、分裂して、時代遅れの連中を振り落とすしかない。

世論調査によれば、人々の関心はまだ｢年金・福祉｣にある。

しかし、いずれ人々も福祉と健全財政とが両立しないことに気づくだろう。

100年弱続いた｢ルーズベルトの実験｣が失敗したということに世界は気づきつつある。

今回の政変は、日本においてもこの流れが強いこと、そしてそれがけっして逆流しないことを示していると思う。

民主党は、このことに気づいて早く手を打たなければならない。

さもないと旧社会党と同じ運命をたどるだろう。

2005年8月9日