原油穀物価格の高騰はウォール街の投機によって起こった


広瀬隆氏の『資本主義崩壊の首謀者たち』(集英社新書)を読んでいる。

興味深いのは、最近あった石油と穀物の値上がりは、中国の過剰需要が原因ではないということだ。

本当の原因は、ウォール街の投機家たちが、サブプライムローンにつぎ込んでいたお金をその崩壊とともに引き上げて、それを穀物や石油に次々と振り向けたことにあるらしい。

世界のまじめな勤労者、第3世界の貧困者は、これらの強欲な人々に振り回され、餓死させられたということらしい。

どうやらCO2排出権もウォール街の投機が原因のようだ。投機の対象として排出権が取引されているのは事実。

となると、地球温暖化CO2原因説なるものが、ウォール街の投機家たちが作り出した神話なのかもしれない。

彼らは常に投機の種を探している。

郵政民営化による郵貯350兆円も、そのためなのか。

投機につぎ込む資金がほしかったのか。

驚くべきことに、小泉・竹中に郵政民営化をさせたネオコン一派の前米通商代表部にして国務副長官ロバート・ゼーリック(*)がサブプライムローン詐欺の首謀者である不動産金融会社ファニー・メイの副社長を務めていた。

恐ろしいことだ。

ウォール街の狂乱マネーゲームのために、我々の虎の子が使われようとしていたのだから。

こうなると、国際会議などで取り上げられる数々の妙な問題、たとえば、鯨やマグロの漁規制なども、証券化された漁獲割当量の取引が目的なのではと疑ってしまう。

(*)
「2004年10月、ロバート・ゼーリックが日本の財務大臣竹中平蔵にあてた手紙は、2005年8月2日の国会のテーブルの上に置かれていた。それには、竹中への促し(commend)が書かれたゼーリックからの手書きのメモが含まれていた。このようなあからさまな米国政府による内政干渉について尋ねられた小泉は、単に『竹中氏がこのような重要人物に支援されていたことに満足している』と述べるにとどまった。・・・郵政民営化によって米国と世界の金融資本に提供された機会の大きさはどんなに評価してもしすぎることはない」(オーストラリア国立大学太平洋アジア歴史学部名誉教授ガバン・マコーマック)。
http://www.newleftreview.org/NLR26901.shtml

 

 

2009年10月8日

 

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