儀式的虐待2


儀式的虐待の被害者救済のために働く教会や組織的ミニストリばかりか、行政(犠牲者や証言者の弁護士をも含む)までもが、オカルト活動やオカルト犯罪を公表しようとすると、抵抗や妨害を受けたり、話を信じてもらえなかったりする。

反オカルト活動家(クリスチャンであることが多い)は、過去25年間、牧師や心理セラピスト、犯罪防止ワーカー、病院担当者に対して、オカルト活動について啓蒙活動を行ってきた。

様々なニュースメディアを通じて知識を広めようとしてきたが、我々の文化は、儀式的虐待の存在も流行も信じようとしない、というのが現実である。

法律家も政治家もこのような情報を疑ってかかっているため、オカルト犯罪の発生を証明する唯一の証拠であるはずの子供の犠牲者が、自分たちを襲ったこの恐るべき犯罪について信じてもらえないという状況が生じている。(子供や大人の儀式的虐待の犠牲者が催眠術をかけられたり、ドラッグを飲まされている場合には、正確な証言はさらに難しくなる。)

オカルティストたちは、証拠を念入りに隠すため、子供(または大人)の犠牲者やその家族の証言を信じている弁護士ですら、このような事件を告訴にまでもっていくことに困難を感じている。

文書記録として残されている事件を見ると、オカルト儀式に関係する犯罪現場での捜査において、法廷に持ち出すことができそうな証拠品をあげることができなかった警官は、上司から口止めをされたり、調査が行き詰まってやる気を失うことがよくある。

死体や体の一部、動物の死骸といった証拠になるようなものは、完全に焼かれたり、食べ尽くされる。血も、注意深く取り除かれ、保存されて、残されることはない。タイヤの跡や足跡、ゴミ、臭いも専門的技術を持つ者によって巧妙に消されている。

しかし、教会はこの不気味な闇の世界の儀式が存在することを信じることができる。なぜならば、聖書は、歴史の初期からこのようなものが存在してきたと証言しているからである。「日の下で新しいものは何もない・・・」(伝道者1・9-10)

また、教会には、このような儀式から逃れた子供や大人の犠牲者による多くの証言があるからである。教会や一般のカウンセリングにおいて、自分がかつて悪魔教徒であったことを告白する人々はたくさんいる。自分自身や兄弟や友人が邪悪な両親や赤の他人によって育てられたと証言する者もいる。

誘拐されて、本当の家族から引き離されて、カルトの施設に収容されたため、自分が本当はいったい誰であるか知らない人もいる。ある人は、「ブリーダー」(もっぱら儀式のためだけに育てられる子供を生むオカルトメンバーのこと)から生まれた。

「正常な」家庭に育ったように思っていたが、実は、親戚やベビーシッターによってオカルト目的のために密かに利用されていたと告白する大人もいる。彼らは、「口外すると、おまえの友人や家族やペットを殺すか、拷問にかけるぞ」と脅されて、罪悪感と絶望を感じながら、何年も秘密にしてきた。

ある人は、優秀な「弁護士」や「医者」、「聖職者」の家庭に育った。両親の昼の顔はきわめて善良である。職業的に成功し、様々な地域の行事に積極的に参加し、毎週教会に通っていた。しかし、夜の顔はそれとまったく異なり、闇の帝王を礼拝していた。

これらの儀式的虐待の犠牲者たちの多くが神の恵みにより、聖霊によって生まれ変わった。彼らはサタン礼拝を捨てて、キリストを公に告白した。神は、彼らに脱出の道を用意してくださり、そこから逃れることができた。

警察やオカルト問題専門家によれば、告白者たちは、オカルトメンバーによる脅迫と攻撃におびえ、家族や友人の殺害・レイプ・誘拐を恐れている。これらの脅迫は実行されることがよくある。驚くべきことに、堕落した警察官によって組織に送り返された人も何人かいる。ストーカーやハラスメントの被害を受けている人も多く、悪魔暦で祭日に当たる日には身を隠す人がたくさんいる。

オカルト儀式を生き延びた人々は、サポートも得られず、話を信じてもらうこともできないため、自分たちで独自の緩やかな組織をつくり、儀式的虐待の犠牲者やその家族を助けている。彼らは、まだオカルトに関わっている人々に伝道し、すでにキリストを告白した人々の回復と成長のために働いている。

彼らは、クリスチャンセラピストや牧師、医療関係者、教育者、犯罪専門家のためにセミナーを開き(提供される情報の性質によって、公開の場合と非公開の場合がある)、被害者を取り巻く状況や問題について啓蒙活動を行っている。

http://www.chalcedon.edu/articles/0110/011003anon.php

 

 

2004年8月7日

 

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