アジア通貨統合により日本は中国の奴隷になる


アジアの壮大な夢「通貨統合」に向けて
中條 誠一/中央大学経済学部教授
専門分野 国際金融論、外国為替論

中略

しかし、アジアのリーダーである日中間には政治的不信感があるだけでなく、数十年後には経済格差は数倍に開き、中国はアジアにおけるガリバー国になる可能性が強い。「アジアの超大国」となった中国が、自らの通貨・人民元を国際化し、アジアを人民元圏とする方針を採ったならば、夢は費えてしまう。

 その時には、日本は最も深刻な打撃を受け、極東アジアの小国に転落かねないし、アジア全体の利益も損ねられてしまう。それを避けるためにも、対等な経済力を維持している今こそ、日本は積極的な通貨外交を展開し、通貨統合の必要性をアジア訴えなければならない。中国との幅広い対話の推進、他のアジア諸国、とりわけインドを巻き込んだ交渉戦術等、その外交手腕が試されることになろう。
http://www.yomiuri.co.jp/adv/chuo/opinion/20101206.htm

通貨統合はEUにおいて失敗したことが明らかになっている。

なぜアジアにおいてそんな失敗を繰り返す必要があるのか?

仮に元が基軸通貨になったら地獄が到来する。

基軸通貨は、貿易決済において使用され、需要があるから、どんなに発行しても、インフレになりにくい。

米国は、ドルショックで米ドルを不換紙幣にして、金の裏付けなく発行できるようになり、巨額の利権を得てきた。

ただの紙切れに価値を持たせることができるようになった。

子どものままごとを考えてほしい。

子どもたちが集まってある子どもが中央銀行の役割をするとしよう。

葉っぱを拾ってきて、自分のハンコをおして紙幣にすると約束する。

葉っぱを1万円にできるようになった彼は、仲間の子供たちにその葉っぱをわたして1万円分の買い物をさせて飲食いできるようになった。

お分かりだろうか。

中央銀行の特権というのはこのようなものだ。

つまり、無から有を作る。

中央銀行は神なのだ!

だから、通貨統合して中国に通貨発行権を与えたら、他の国は中国の奴隷になる。

絶対に通貨統合に反対しなければならない。

 

 

2010年12月12日

 

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