経済の基本は「倫理」だ


ミートホープ社の牛肉偽装事件は、「道義を欠いた資本主義」の典型である。

金儲け自体は悪いことではなく、むしろ、神の国は金儲けなしには拡大しない。

しかし、金儲けそのものが自律し、道義を欠くと神は必ずその業者を破滅に導かれる。

なぜ金儲けオンリーの会社や人間は破局するのだろうか。

神・の・国・に・貢・献・し・な・い・か・ら・だ。

この世界は神の王国である。だから、王である神の役に立たないものは滅ぼされてしまうのである。

どんなにうまいこと隠しても、神は必ずその悪を暴かれる。

市場は、この悪の暴露のために設けられたシステムである。

最近、粗悪な中国製歯磨き粉によって大量の死者がでた。

このような粗悪品を作る人間は、ずるいことをやって金儲けしようとするが、結局、市場によって裁かれて、撤退せざるを得なくなる。

社会主義のような1製品1業者主義では、このような悪は隠蔽される。

粗悪品を作って消費者に多大な迷惑をかけても、その1社しかないから、消費者はその会社から買わざるをえないので、生き残ってしまう。

市場競争を悪と考えるのはマルクス主義に毒された人々の妄想である。

市場競争は、悪を暴き出して、粗悪業者を駆逐するための浄化槽のようなものである。

神の国は、市場競争を基本にして成長する。

神は「製品に責任を持つまじめな業者」が生き残ることを望んでおられる。

聖書の記述から「神は落ちこぼれを救われる」というイメージがクリスチャンの間にある。

たしかに神は落ちこぼれを救われる。しかし、それは「悔い改めた」落ちこぼれだけであって、「頑固な反省心のない」落ちこぼれは切り捨てられるのである。

キリストの周りには収税人や売春婦が集まった。しかし、キリストのもとにいつづけることができた人々は「悔い改めた」収税人や「悔い改めた」売春婦である。つまり、罪を悔いて、それを「止めた」人々である。

悔い改めない罪人を受け入れたら、キリストご自身が「律法違反者」になる。

神の国は、「努力してすぐれた製品を生み出す」業者に基づいて発展する。

社会主義は、「努力せず粗悪品を生み出す」業者に基づいて滅亡する。

経済においても、基本は「倫理」なのだ。

 

 

2007年7月12日

 

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