労働の裏打ちのないお金は悪か?


労働の裏打ちのないお金は悪だ、というクリスチャンがいる。

彼らはクリスチャンと言いながら、実はマルキストだ。

マルクス主義は、金利収入や、商品売買による多額の中間マージン、労働者に給料を払った後で手に入れることのできる余剰収入を悪と見る。

もし余剰収入が悪であるならば、誰もリスクを負って事業を始めようとしないだろう。

事業を始める人々は、労働者に規定の賃金を払った後に得られる多額の利潤を求めている。

マルクス主義の社会はこういった利潤を悪と見、それを労働者に還元せよといって、事業者に多額の税金をかけるのである。

失敗による借金等のリスクを負って事業を始めた人々に労働者と同じ程度の収入しか与えられないならば、誰も事業を始めようとしなくなるだろう。

結果の平等を主張するマルクス主義の社会は、チャレンジする進取の気性のある人々を殺す社会である。

そして、この考え方は、クリスチャンによる御国建設を妨害する。

なぜならば、神は、余剰収入によって、クリスチャンを祝福し、ノンクリスチャンとの間に差をつけることによって、社会において彼らをリーダーにしようと考えておられるからである。

神が望んでおられるのは、聖書の原理を社会に適用し、社会を自由と繁栄と正義に満ちたものに変えることである。

そのためには、聖書に従うクリスチャンを祝福し、彼らに豊かな富を与える必要がある。

しかし、もし余剰収入が禁止されるならば、どんなに努力しても、クリスチャンの手元には一労働者の賃金分しか残らない。

労働者の給与収入では、どうしたって、社会のトップリーダーになれるだけの財力は身につかない。

余剰収入や金利収入、株取引などによって、人の何十倍、何百倍の収入を得る機会が与えられなければ、いつまでたっても、クリスチャンは社会のマイナーな存在に留まる。

今アメリカを支配し、アメリカを通じて世界を支配している連中の多くは麻薬取引に関わって財をなした人々である。彼らは、その財力によって政界に影響力を行使している。彼らの邪悪な野心は、世界各地において勃発する戦争において結実している。彼らは武器などの販売によって利益を得るが、戦火に巻き込まれた無数の民間人や兵士は悲惨のどん底につき落とされている。

世界から戦争をなくし、平和を築き上げるためには、戦争屋を世界のリーダーシップの座から引き摺り下ろす必要がある。そのためには、聖書的クリスチャンが彼らよりも大きな影響力を行使するための財力を持つ必要があるのである。

聖書的クリスチャンが豊かに祝福され、経済的に祝福され、政治に影響を与え、神の義を実現できる立場に立つ以外に、世界から戦争と搾取を取り除くことは不可能である。なぜならば、ノンクリスチャンはどう転んでもサタンの操作の手から逃れることができないからだ。

国家主義者の本当の野心とは、御国の成長の妨害である。そのためには、一人だけ突出した収入を得る人間が生まれないようなシステムを作る必要がある。

今の世界にある国家の税率が異常に高いのは、このようなサタンの隠れた野心による。余剰収入や金利収入、相続財産、株取引などによる一獲千金を罪悪視する風潮は、国家主導の公教育がそのように教えてきたからである。

我々が思う以上に、我々の精神はマルクス主義に汚染されている。

神の祝福がストレートに収入に反映するシステムを作り出す必要がある。

アメリカのキリスト教が繁栄した一つの理由は、アメリカのシステムが、クリスチャンの富裕化を妨害しなかった点にある。

しかし、近年、アメリカでも相続税、累進課税、贅沢税などのマルクス主義者の陰謀により、クリスチャンの影響力は殺がれつつある。

御国は敵から秘密の攻撃を受けている。

 

 

2006年7月29日

 

ツイート



 ホーム

 



millnm@path.ne.jp