極端な日本礼賛に陥らないようにしよう


イルミナティによって、聖書写本と教理が著しく変更された結果、キリスト教は堕落した。

人々は、これをキリスト教そのものに問題があると考える傾向にある。

これこそ、まさにイルミナティの意図なのだ。

キリスト教を堕落させておいて、キリスト教を批判する。

サタンの常套手段である。

しかし、考えていただきたい。

キリスト教そのものが悪いのであれば、キリスト教があったことによるヨーロッパ文明の発達も悪いということになる。

我々が現在使用している文明の利器は、近代キリスト教文明の背景で発達した科学の成果である。

キリスト教が科学に対して足を引っ張ったというのは、きわめていびつな考え方であり、まさに敵のプロパガンダによる。

イルミナティの映画「神と悪魔」を貫く思想は、「啓蒙主義こそが、キリスト教の迷信から人々を解放した」である。

まったくの嘘だ。

日本の科学史の権威、渡辺正雄東大名誉教授は、朝日新聞5月2日夕刊に「日本の科学受容に問題--総合的な観点に欠ける」という題で、次のように述べた。


 「科学とは、西洋の思想・文化、具体的にはキリスト教的世界観が生み出したものです.この世界を神の被造物と見て、自然を神のみわざを読み取ることができる「第二の聖書」と信じ、深求を積み重ねることで科学が誕生し、発展してきた。自然に没入し、自然と一つになろうとする日本の伝統からは、そもそも近代科学は生まれなかったのです」

最近、知識人をはじめ一般に「日本文明のほうがキリスト教文明よりもよい」という考え方が現れはじめた。

これは危険な傾向である。

日本人が現代享受している日本文明は、キリスト教に基づく科学に大きく依存している。

それゆえ、「キリスト教はだめで、日本のほうがいい」というような対立的な思考方法は、間違いである。

そのような考え方をすることは、自分をカルトに貶めることを意味する。

極端な日本礼賛に陥ってサタンの餌食にならないように注意しよう。

 

 

2010年7月3日

 

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