安倍においてますます進むグローバリストの日本支配


安倍晋三のキャッチフレーズ「美しい国、日本」をはじめて聞いたとき、とってつけたような、唐突な印象を受けたのだが、理由が分かった。

このフレーズ、統一協会の日本における政治組織である勝共連合の創始者久保木修己の著書「美しい国日本の使命」と関係があるらしい。

安倍と統一協会との関わりはその祖父岸信介から始まる。

週刊現代9月30日号によると、統一協会幹部梶栗玄太郎は、統一協会系雑誌「祝福家庭」の署名記事「怨讐を愛せよ」において、岸と「自主憲法制定運動」と「スパイ防止法制定運動」で共に活動したと述べた。

久保木の著書には岸が久保木と対面している写真が掲載されている。

安倍晋三の父晋太郎は勝共連合の機関紙「思想新聞」において勝共推進議員として紹介された。

安倍晋三は、今年の5月13日にマリンメッセ福岡で開かれた統一協会の合同結婚式を含む宗教集会「祖国郷土還元日本大会」に祝電を打った。

統一協会系新聞「世界日報」電子版で次のように報じられた。

「福岡大会には安倍晋三内閣官房長官…など国会議員7人が祝電を送った」

安倍と久保木は、単にキャッチフレーズだけではなく、考え方の中身まで一致している。

「思想新聞」に掲載された「憲法改正のポイント」という記事の根底に流れる主張は、第9条を改正して集団的自衛権を認めよというものだが、安倍のそれも同様である。

安倍は、著書「美しい国へ」で

「(集団的自衛権の)権利を有していれば駆使できると考える国際社会の通念のなかで、権利はあるが行使できない、とする論理が、はたしていつまで通用するのだろうか」

と述べ、集団的自衛権の行使について検討機関を設ける意向を明言している。

教育についても両者は類似しており、久保木は著書の中で

「子供の教育は最終的に親が責任を持たねばなりません」と述べ、

安倍も「家族の価値や地域のあたたかさの再生」を唱え、「子供たちにしっかりした家族のモデルを示すのは、教育の使命ではないだろうか」(「美しい国へ」)と述べている。

このような類似のゆえにか、統一協会系週刊紙「サンデー世界日報」9月10日付記事で安倍の政治姿勢が高く評価されているという。

「憲法と教育基本法は国家の理念的根幹をなす二本柱であり、何よりも先に改正に着手すべき重要課題と考える。その意味で、安倍長官の姿勢は大いに評価できる。」(週刊現代31ページより)

注意すべきは、統一協会は、国の自治権をせばめ、国際秩序の中に埋没させることを目指す世界統一政府論者と密接な関係にあるということである。

イラクへの自衛隊派遣など、アメリカ主導の国際的集団軍事行動の背景には、このような世界政府設立への野望がある。

安倍において、「彼ら」の日本介入はますます進むだろう。

小泉政権において、回復できないほどの大借金をさせられ、安倍において憲法まで書き換えられ、日本は徹底して骨抜きにされるのか。

グローバリストの野望に対して日本を防衛するにはどうしたらよいだろうか。

 

 

2006年9月22日

 

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