契約による祝福には時間がかかる


<前提>
富井兄弟がよく言われるように、この地上ではキリスト者は経済的に敗北しているように見えます。
一方、悪い奴を含むユダヤ人の連中は圧倒的に勝利しているように見えます。
その連中ですが、サタンに心を売った連中すなわち救いに与ることがない連中であり、ただしこの地上
ではサタンとの約束?(このあたりがよくわからない)により、繁栄を極めているということになります。

<考察>
それでは、裕福で財産を持つユダヤ人ですが、それらがすべてサタンに心を売ったとも考えられません。
なかには普通のユダヤ人もおるであろうし、やがてはキリスト者に回心するものもいるはずです。
私は決して裕福なわけではなく、この地上での神さまの経済的な祝福を願っておるのですが、なかなか
経済的に繁栄しているとは考えられません。 生活はできていますから、それで十分なのでしょうが。

<質問>
◎類型化してみると、以下のようになると思われますが、いったい何が違うのでしょうか?
 @この地上にかなり多いパターンで、キリスト者でありながら、経済的に繁栄していないもの
 Aこの地上では少ないパターンで、キリスト者でありながら、経済的に繁栄しているもの
 Bユダヤ人で、サタンに心を売ったわけではないが、経済的に繁栄しているもの
 Cユダヤ人で、サタンに心を売ったことにより経済的に繁栄しているもの <=恐らく救われない
 □イエスさまのもとへきた大金持ちの若者があり、大部分の律法をこどもの頃から守ってきたという。
  これからどうしたらよいかと尋ねたところ、全財産を売り払い貧しい者たちに施してから、付いて
  きなさいと言われた。 若者はできないことを悟って、悲しそうに帰っていった。
  このユダヤ人の若者はイエスを拒んだことから救われることはないのでしょうか?

<tomi>
1.原則は、神との契約を守る人は祝福されて、経済的にも豊かになり、地上を支配する、です。

2.契約は内面的に守っていなければ意味がないが、外面的に守っていても祝福される。
たとえば、割礼は、配偶者の子宮頸がんを防止する働きがあることが分かっています。
十戒を守ることによって人に信用され、富が集まる効果もあります。

3.ユダヤ人は旧約時代には真に契約を守る人もいた。しかし、総じて反逆したため、裁かれ、紀元70年に滅亡した。つまり、契約違反によって自らを呪われるようにした。

4.ユダヤ人は、呪われたといっても、異邦人ほどの邪悪さはなかった。たとえば、ローマにおいて普遍的に行われていた人身御供はイエスの当時ユダヤになかった。その後も、ユダヤ人は離散国先で、律法を守った。それゆえ、総合的にみて、ユダヤ人は世界において裕福になった。

5.かたや異邦人にはキリスト教になったが、西洋のキリスト教はカルヴァン以外律法を捨てたため、契約という点で呪いをこうむる教えを信じた。たとえば、マリア崇拝、自然崇拝、聖人崇拝のような。それは、経済的な呪いとなってキリスト教国を停滞させた。

6.律法を強調したカルヴァン主義、とくに米国のピューリタンは、より契約的だったので、祝福され、経済的に強くなった。アメリカはその典型である。

7.律法を捨てて、ギリシア的な教えにとどまり、人間の教えを信じる度合いが強かったカトリック国は、経済的にも呪われた。これまマックス・ウェーバーが「カルヴァン主義文化圏とカトリック文化圏の経済的な差」について強調している。
カルヴァン主義の影響の強かったイギリス、アメリカ、ドイツ、オランダ、スイス、北欧と比較すると、イタリア、フランス、スペイン、ラテンアメリカ諸国は比較的貧困である。

8.日本は、文化の基底にキリスト教があり、欧米と比較してもそん色がないほど契約的であったので、祝福された。しかも、明治維新以来、イギリスやドイツなどカルヴァン主義の影響の強い文化の影響を受け、教育勅語などはキリスト教の影響が強かったので、祝福された。

9.韓国や中国などアジアの文化は、契約的ではなく、十戒を平気で破る文化である。嘘をつく、盗む、裏切る、そういうことを平気でする文化だったので、日本と比較して呪いをこうむってきた。

10.戦後のキリスト教は、ディスペンセーショナリズムという異端(フリーメイソンの教え)の影響を強く受け、律法を無視するため、経済的に呪われる契機をクリスチャンに与えてきた。

11.契約を意識し、律法を守ることに努めるクリスチャン、たとえば、正統的カルヴァン主義者や再建主義のクリスチャンは原則として祝福される。

12.しかし、契約遵守の効果は、何世代かを経過しないと現れない場合がある。とくに初代の契約的クリスチャンは、悪魔の領域を奪い取る働きの最前線に立つため、猛烈な攻撃を受ける。米国ピューリタンで最初にアメリカ大陸にやってきたクリスチャンは1週間でほぼ全滅した。その後も米国が裕福になるまでかなりの長い時間がかかった。

13.現代の再建主義者は、世界を支配することを狙っているイルミナティ、フリーメイソンの世界支配に逆らっているので、妨害されることが多い。しかし、主がはじめられた働きであるから生き残る。

14.結果は主にゆだねて、自分の分を果たすことに集中すると、いずれ自分の家系や国は祝福される。また、われわれ個人としては、主が永遠の世界においてわれわれを祝福して大きな報いを与えてくださる。(ルカ16章)

15.現代のユダヤ人は、意識してバベルの塔を築こうとしている人と、意識しないでいる人がいる。外面的にだけ律法を守る人々、イエス・キリストに逆らうユダヤ人は毒麦である。麦も毒麦もどちらも成長する。ユダヤ人もその外面的な契約遵守によって大きく成長するが、それは最終的に裁かれるためである。

16.イエスに従わないで外面的に律法を守る人々は、サタンの弟子であるから、救われない。あの富める青年もイエスを信じなければ滅んだだろう。

17.クリスチャンが契約的になり、旧約聖書の律法について真剣に考え、それを現代に適用するようになれば、多くの呪いから解放され、祝福されて、強くなる。しかし、時間がかかる。

あなたがたが神のみこころを行なって、約束のものを手に入れるために必要なのは忍耐です。(ヘブル10・36)

こうして、アブラハムは、忍耐の末に、約束のものを得ました。
(ヘブル6・15)

 

 

2010年11月24日

 

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