神秘思想はサタンの作った逃げ道である


<fms様>

ノンクリスチャンのもうひとつの特徴

富井先生

>ノンクリスチャンの生活原理とは、「目に見えることで判断する」というところだ。

あと、ノンクリスチャンの特徴としては、一種のスピリチュアリズムを
信じている人が結構いるということですね。

スウェーデンボルグや、シルバーバーチのような心霊論を受け入れている人が少なくないと思います。

アメリカでも、伝統的なキリスト教とは別に、心霊論的な人生観を抱いて生きている人は多いのではないでしょうか?

20世紀最大の奇跡と言われたへレン・ケラー。
ケラー女史の著作を読んでみると、彼女がほぼ100%のスウェーデンボージャンだったことがわかります。

エマソンのユニテリアンや、スウェーデンボルグ流の心霊主義が、アメリカのもうひとつの宗教的思潮なのではないかと感じます。

ところで、スウェーデンボルグの著作を、随分前に読んだことがありますが、彼のキリスト論は、一種のワンネス神学でした。

fms

<tomi>

科学重視が人々の間で支配的になると、当然、宿命論が現われます。

「この世界は科学的法則によって動いているのか?じゃあ人間に自由はあるのか?」

たとえば、パチンコの玉がどの穴に入るかは、厳密に言えば、打ち出した最初の力加減で決まっています。釘の向き、玉が接触する各部分の摩擦、弾性などがもし厳密に測定できるならば、完全に予測できます。

マクロの世界において、科学法則が徹底して作用しているならば、偶然の要素はありえない、ということになり、当然のことながら宿命論に至ります。

仮にこの世界が進化し、自然淘汰の法則が働いていると信じるならば、「強者は勝利し、弱者は敗北する」とあきらめるしかありません。

科学が生み出すこの宿命論から解放されるために、哲学者は様々な理論(観念論、ロマン主義など)を考え出しましたが、実証主義による反撃にあって、結局失敗し、ついに進化論がその試みにとどめをさしました。

それ以来、思想的には、人間は宿命論以外に持つことはできず、それからの逃げ道は神秘主義、飛躍、非合理主義以外にはなくなっています。

実存主義もその一つであり、非合理主義です。

キリスト教の信仰に立てば、「科学法則を超えている神は法則を越えて働かれる」と合理的に考えることができますが、(神の首を切った)ヒューマニズムだけで考えると、どうしたって「科学法則には逆らえない」ということになり、この世界に科学法則が適用されない世界を作り出してそこに逃げ込む以外にはなくなります。

私が、このような神秘思想を危険視するのは、それが「神信仰の代替物」だと思うからです。

たとえば、占いは、「神啓示」の代替物であり、サタンのつけこむ隙です。

人間は、神に頼らない時に、他の援助者を信頼します。

「未来が知りたい」という場合に、神に未来を委ねて確信を得る代わりに、誰か超自然的に未来を教えてくれる人を求めます。その不信仰をサタンは利用して、神から我々を引き離そうとします。

それゆえ、神秘思想は、聖書的に正当な解決法を求めず、他の方法を探すことから生まれた思想であるために、サタンの力が強く働くのだと思います。

「イエスは言われた。『引き下がれ、サタン。「あなたの神である主を拝み、主にだけ仕えよ。」と書いてある。』」(マタイ4・10)

 

 

2004年6月4日

 

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