浸礼か滴礼か?


> 洗礼について質問させてください。
> 教団によると浸礼でなければ洗礼と認めないところがありますが
> 滴礼より浸礼のほうがよいのでしょうか?
> それとも、どちらでもよいけど、できれば浸礼のほうがよいのでしょうか?
> お返事よろしくお願いします。

私はバプテスト派で洗礼を受けましたが、バプテスト派の牧師が、次のように主張していたのを思い出します。

すなわち、「ちょんちょんと水を振り掛ける程度ではだめだ。体全体をザブンと水につけてそこから出すという形式は、死からの復活をよく表すので、浸礼のほうが正しい」と。

しかし、旧約聖書の、ある聖めの儀式は、「振りかける」という行為によって成立します。

「それから、モーセはそそぎの油と、祭壇の上の血を取り、それをアロンとその装束、彼とともにいるその子らとその装束の上に振りかけて、アロンとその装束、彼とともにいるその子らとその装束を聖別した。」(レビ記8・30)

「振りかけ」ではだめで「浸ける」のはよい、という理屈を聖書から証明することはできません。

滴礼がよいか、浸礼がよいかについて聖書ははっきりと啓示していないと思います。

はっきり啓示していないことについて、人間が明確な教理を作るべきではない、というのが原則ですから、「浸礼によらない洗礼を無効とする」というような考えは偏狭であり、間違っていると思います。

 

 

2005年2月7日

 

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