真に精神的健康を回復するためには


ある心理学を利用した伝道で有名な牧師が、日本の伝道をあきらめて外国に帰ると聞いた。

私は、80年代終わりから90年代はじめに彼の心理学カウンセリングの手法が日本の福音派に広がりを見せたときに警告していた。

心理学は、そもそも神を捨てたヒューマニズムから生まれたものだ。

心理学カウンセリングの部屋は、キリスト教の祈祷室の代替物だ。

精神的霊的な負担を減らす方法は、本来祈りにおいて神から赦しを受けて心を一新するしかない。

精神を不健康にする最大の要因は「悔い改めの拒否」にある。

悔い改めないで罪を放置し、それを自分に対してごまかすことによて、精神の内側において異臭を放つ塊となり、「頑固」な性格が生まれる。

心は神から離れ、教会に近づきたくなくなる。

いわゆる放蕩息子の状態に陥る。

放蕩息子が父親から遠く離れても何も解決がなかったように、神から遠く離れても解決はない。

問題は、頑固にある。悔い改めない頑なな心。

解決は、放蕩息子が父親のもとに帰ったように、神のもとにいって悔い改めることだ。

人類は今放蕩状態にある。

神から遠く離れてしまった。

放蕩状態を持続するために編み出されたのが心理学だ。

神のもとに行くのを回避するために、心理カウンセリングのもとに行く。

そして、カウンセラーから「悔い改め不要の解決法」を伝授される。

しかし、指示に従っても何も変わらない。

カウンセリングが無効であるのは、カウンセラー自身認めている。

あれは気休めなのだと。

問題は、契約違反なのだから、契約違反の際の正当な手続きを取るしかないのだ。

法律を違反して逮捕された人間がいくら泣いて懇願しても、違反の事実が変わらないのと同じように、我々が罪を犯した場合、いくら逃げて、隠れても何も解決にならない。

法律違反の場合の手続きにしたがって正当な処置を受けるべきであるのと同じように、神の身元にいって悔い改めを祈ることである。

神に対する契約違反については、キリストの十字架という正当な手続きが用意されている。

それを利用することが求められている。

これこそが聖書の中心的なテーマだ。

すなわち、契約違反を犯した人間がどのようにして回復できるか。

心理学は、ヒューマニズムという偽りの宗教に基づく偽の解決法である。

だから、結果に変化はない。いやむしろ悪化する。

薬などを処方され、その薬が自殺を誘発するような成分が含まれていたりする。

悔い改めとは、心を注ぎだすことである。

聖霊の導きにしたがって、心の奥底のものをどんどん出す。

長年たまっていたごみを処分するときのように、家の隅々にある無用なものを徹底して出す。

そして、すっきりすることだ。

終わったあとは、すがすがしい気分になり、精神の病気などどこかに飛んで行く。

 

 

20010年1月27日

 

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