会社員は景気や業績上昇からの余剰利益をあきらめるべき


<Q>
いざなぎ景気を超え、企業が5年連続の増収増益なのに、サラリーマンの給与は8年連続でダウンしている。
これでは『頑張って働いても報われない』『景気が良くなっても自分には恩恵がない』
と絶望するのも当たり前です」(経済評論家・広瀬嘉夫氏)(略)

<A>
企業の業績がアップして恩恵を受けるのは、株主である。
従業員は、入社当初に契約を結んだ賃金を受けられるので満足すべきである。
もし景気や業績に伴った報酬を受け取りたいならば、株主か事業主になればよいのである。

株主や事業主は、安定した報酬を期待できない代わりに、業績や景気がアップした場合に、そこから利潤を受けられる。

「安定も欲しいし、景気や業績に伴う余剰利益も欲しい」というのは、「夢を見る人」の妄言である。

安定を選択したならば、状況に応じた利潤を期待してはならない。

ボーナスとは、あくまでも「会社の側の恩恵」であって「義務」ではない。

景気や業績アップに伴う利益を受けたいと叫ぶなら、「じゃあ、景気がダウンしたり業績が下がったりしたら、あなたの給料もそれに変動して下げるよ」と言われても文句は言えない。

会社の従業員になったということは、「リスク回避」を選択したということなのだ。

経済的損失という責任を比較的受けないで済む地位を得た以上は、それ以上のことを求めるべきではない。

一度でもフリーランスで仕事をすればここのところが理解できるのではないかと思う。

 

 

2007年3月18日

 

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