引きこもりを許すな


食堂に入って飯を食ったら、金を払って出てくる。

これ常識。

金を払わなければ、無銭飲食で逮捕される。

人間の世界は、すべて「ギブ・アンド・テイク」だ。

「ギブ・アンド・テイク」の原則を守りたくないなら、この世から出ていくしかない。

なぜならば、誰もみんな「テイク」を必要としているから。

収入がなければ生きていけない。人間は、自分でエネルギーをつくりだせない。植物のように光合成ができるわけじゃない。他者から利益を受け取らなければやっていけない。

だから、テイクを求めることは不当ではない。それは、誰でもそうだ。パウロだってテイクを求めている。

「私をさばく人たちに対して、私は次のように弁明します。
いったい私たちには飲み食いする権利がないのでしょうか。
私たちには、ほかの使徒、主の兄弟たち、ケパなどと違って、信者である妻を連れて歩く権利がないのでしょうか。
それともまた、私とバルナバだけには、生活のための働きをやめる権利がないのでしょうか。
いったい自分の費用で兵士になる者がいるでしょうか。自分でぶどう園を造りながら、その実を食べない者がいるでしょうか。羊の群れを飼いながら、その乳を飲まない者がいるでしょうか。
私がこんなことを言うのは、人間の考えによって言っているのでしょうか。律法も同じことを言っているではありませんか。
モーセの律法には、「穀物をこなしている牛に、くつこを掛けてはいけない。」と書いてあります。いったい神は、牛のことを気にかけておられるのでしょうか。
それとも、もっぱら私たちのために、こう言っておられるのでしょうか。むろん、私たちのためにこう書いてあるのです。なぜなら、耕す者が望みを持って耕し、脱穀する者が分配を受ける望みを持って仕事をするのは当然だからです。」(1コリント9・3-10)

もしテイクを求めることを不当だというなら、自分は、サービスを受けるな。

「働きたくないなら、食べるな」とあるとおり。

ラッシュドゥーニーが著書の中で、「責任は一方通行ではない」と強調している。

律法は、自分が他者に対して責任を果たしていないのに、他者からの便益を受けることは不当である、と述べている。

その一例として、自分の身体が不自由なのを理由に、家族のみんなに当り散らし、わがまま放題やっている四肢マヒの息子の話を挙げている。

「アン・ランダースのコラムに、家庭に問題を持つある少女の手紙が掲載されていた。車椅子で生活する 20才の四肢麻痺の兄は、自分の境遇を憤って両親や姉妹たちに侮辱的な言葉を浴びせ、当たり散らしていた。家族は彼の気まぐれに振り回されていた。1 」
http://www.path.ne.jp/~millnm/respo.html

「病人であろうと健康な人であろうと、このように振る舞う者が処罰されずに生きていくことは許されない。多くの四肢麻痺者たちは自分を訓練して有用な仕事をしている。この若者は働きもせず、出された食事に感謝しないのであるから食べる資格がないのである。」(同上)

身体障害者の子供を持つ両親は、「かわいそうだから・・・」という理由や負い目などから、子供をスポイルしやすいという。

私は、人間はどのような境遇においても、自分が果たす務めがあり、その務めをまっとうするために神に生かされていると信じている。

だから、「○○が不自由だから」「○○にハンディがあるから」という理由で、何も仕事をせずに遊んで暮らし、他者にわがままを言う権利があるとは思わない。

誰でも、彼に自分の仕事をするように要求し、家族に感謝し、家族や他人を助けるために働いて、自分が受けている分を返すように、求めるべきだ。

「ギブ・アンド・テイク」ができない人間は妖怪である。化け物である。

引きこもりをやって、社会に利益を還元していない人間は、人間の姿をしているが、実質は妖怪である。

引きこもりの子供に仕事を強制せずに、家庭の中に留めている親は、その子供のことを考えているのではない。むしろ、子供を妖怪にしているのだ。

どんなにハンディがあっても、何かしら仕事はあるはずだ。たとえば、体のどの部分もまったく動かせなくても、祈ることはできる。

祈りは何よりもパワーがある。祈ることによって、世界が動くことだってある。四肢が自由に動いている人間のために祈れば、自分の(神的な)願いを彼を通じて実現することができる。今の世界は祈りを必要としている。

無力な人間など一人もいない。自分が受けている恩恵を他人に返す力のない人間など世界に一人もいない。

引きこもりを許すな!

彼らに仕事をさせるべきだ!

受けるだけで吐き出さないために生き物がまったく住めなくなってしまった死海のように、人からの恩恵を受けるばかりで他者や社会に貢献しない人間やグループの心は、次第に濁っていき、しまいには「妖怪の館」「悪霊の巣」になるだろう。

 

 

2004年11月16日

 

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