社会主義のシステムは経済の成長抑制装置である


中国が開放政策を取るようになり、産業が発展し始めたときに、ロックフェラーが中国にいろいろ方法を教えたという記事を以前読んだ。

「ひょっとして社会主義というのは、国を発展させないための抑制装置なのかもしれない」と思った。

この抑制装置を外せば経済は自然に成長するというような。

われわれは、教育が社会主義礼賛だったため、このシステムに対する批判能力がない。

それをあたかも自然であるかのようにとらえる傾向がある。

たとえば、「政府のサービスは確実であり、もっとも効果的だ」という根拠のない信仰。

実際は、競争によって熾烈なサービス合戦を繰り返す民間のほうが費用対効果で圧倒的に優れているのだ。

「ルーズベルトの社会主義政策によって米国は恐慌から脱することができた」というのも根拠なくわれわれが信じている信仰だ。

ルーズベルトのニューディール政策は、むしろ恐慌を引き延ばしたとする意見がある。

実際、ニューディールの中身を見るとめちゃくちゃだ。

よくこんな気違いぢみた政策で米国が恐慌を乗り越えられたなあと思う。詳細はWikipediaを参照。

私は、社会主義政策、福祉国家体制は、現代における最大のペテンだと思う。

「おかみがやることに間違いはない」みたいなのは、まったくナンセンスだ。

「官僚は無謬である」とかも。

大きな政府では、もはややっていけない。

政治家で「自民が衆院選で敗北したのは、金の問題で信頼を失ったから」という人がいるが、状況分析がまったくできていない。

個別事象などどうでもいい。

システムなんだ!

問題は、システム!

機能しないシステムなのだ。大きな政府は!

税金を集めて、それを再分配するシステムは、「経済を冷やすための抑制装置」である。

なぜならば、民間に金が残らず、国に回るから。

国というのは、サービス組織ではない。国にサービスなど期待してはならない。

サービスというのは、市場競争の中で顧客にもっとも有効に奉仕できる企業だけが行うことのできるものである。

つまり、試練に勝ち残ったものだけに許される事業。

国のように競争相手がない組織にどうしてできますか?

「日本ぜんざい公社」という落語がある。

ぜんざいを食べに行くが、お役所がやっているので、窓口をたらいまわしにされる。

証明書を提示したり、印鑑をおしたりいろんな手間がかかる。

役所がサービス機関として無能であることの風刺。

税金が高くて、お金が国に回れば回るほど、経済は冷える。

国のサービス機関は冷蔵庫である。

サービス機関としての性質をもたない組織にその役割を背負わせるシステム、これが、社会主義だ。

戦後日本にはこの抑制装置が仕掛けられた。

経済発展を大きく阻害された。

戦後65年たって、もはや限界に来た。

小さい政府にする以外に解決はまったくない。

どれだけはやく気づいて、減税及び自己責任の体制に移行できる。日本の未来はこれにかかっている。

 

 

2010年12月10日

 

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