反セオノミストは御言葉から議論せよ3


「日本人がそのような体制を望むだろうか?世の中は、悪を喜び、昔から悪に染まっているので、神の体制など期待するわけがない。」と言う人は近視眼である。

聖霊の圧倒的な力が働けば、人間は「救われてしまう」。

人間は神の恵みに抵抗できない。神が予定された人々は、どんなに抵抗しても救われる。

私は、神が日本に対してある時を用意しておられ、民族的な大変革が起こると信じている。

聖霊が多くの人々を救い、民族的回心を経験するだろう。

それはある時突然に瞬間的に起こるというよりも、クリスチャンホームの着実な建設と家族の強化が前提となるだろう。

そうでなければ、受け皿がない。

突然大量の人々が回心しても、今の再臨切迫信仰ではどうしようもないだろう。

「まもなく再臨だ。人類の3分の1は滅亡する」なんてお先真っ暗なことを言っているようでは、突然回心者が殺到して対処できないだろう。

クリスチャンの増加に対応できるためには、日本のクリスチャンがしっかりと教育訓練されており、新来者の教育訓練に十分に対処でき、牧師の手足になって信徒牧会ができるようでなければならない。

よく、メールで「先生、掲示板で○○論者が暴れています。反論してください。」とか「先生、うちの○○に伝道してください」と依頼してくる人がいるが、信仰に入って1,2年の人ならまだしも、10年選手なら、キリスト教の弁証や伝道について自分なりの方法をマスターしているべきである。

「あなたがたは年数からすれば教師になっていなければならないにもかかわらず、神のことばの初歩をもう一度だれかに教えてもらう必要があるのです。あなたがたは堅い食物ではなく、乳を必要とするようになっています。」(ヘブル5・12)

ここでパウロは、「年数」は重要であると述べている。年数を経たクリスチャンは、教師になるべきだ、と述べている。

会社でも、新入社員なら許されるが、3年選手なら許されない失敗や言い訳があるだろう。

会社の仕事なら、3年も経てば、指導者になれるほど熟達しているはずである。ちなみに、プロとして食っていけるだけの技術を身に付けるには5000時間(労働日数に換算すると約3−4年)必要だと言われている。

3日、3月、3年とよく言われるように、私は、3年の間にしっかりとした教育を受け、経験を積むならば、新しく来た人々を訓練することができると考えている。

牧師の指導のもとに、それらのトレーナーが組織的に新しいクリスチャンを訓練できるならば、教会は大勢の新来者を受け入れる態勢が整ったといえると思う。

しかし、残念なことに、教会は、ディスペンセーショナリズムという異端の教えによって力を失ってしまった。間違った終末論によって、生き方が刹那的になった。未来志向を失った。

現在、企業で活躍するノンクリスチャンのほうが、キリスト教的であり、教会のほうが異教的である。ノンクリスチャンのほうが未来に向けて技術や資本を蓄積し、平和運動をしているのに対して、クリスチャンは、「未来はない。この世はまもなく終わる。資本を蓄積して何になる?土地を買って何になる?平和運動をすれば終末が遠のくので反対だ。」と言っているのである。

現在、教会が衰退している原因は、教会自らが異教化したからだ。教会が世の光であるべきなのに、光を失っているからだ。

「地を従えよ」との命令を重視しよう。

クリスチャンは、世界の王であり、世界を統治するために任命された。だから、統治のための技術を磨いて、経験を積み、政権担当者としての実力をつけなければならない。

地上統治に関するしっかりとした見識を持てば、世の人々はクリスチャンの意見を聞くために集まり、教会には人が集まるだろう。

「世の終わりが近い」などと叫んでいるカルト集団には、健全な精神の持ち主は寄り付かないだろう。(*)



(*)
アテネオリンピックで、男子マラソンの先頭走者を妨害した男は「キリストの再臨」を叫んでいたそうだ。

 

 

2004年8月31日

 

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