ドンキホーテに支配されている現在の日本を嘆くべきだ


金銭的に失敗する人の特徴は、「自分の能力を考慮せずに、自分の購買願望を優先する」ところにある。

まず「買いたい」「手に入れたい」という願いがある。自分の手元にいくらあるか、はどうでもよいのである。

自分の財力を無視して商品を購入するからすぐに破綻する。

理念が先にくるようなミニストリも同じように不健全である。

私は、「神は会堂建築を望んでおられる。だから借金をしてでもあの土地を手に入れよう!」というようなミニストリを信用しない。

自分の財力を考慮せずに、理念とか目標だけが一人歩きする信仰は、信仰とは言わないのである。それは、神を試すことである。

日本が借金大国になった原因の一つは、予算の立て方にある。

予算は、自分の能力に基づいて決定されるのではなく、予算を要求する側の願望や理念に基づいて決定されるのである。

「これこれに○○億円出してください」という願望を積み上げて決定されているから、自分の財力をはるかに超えた額になるのである。

普通、税収の2倍の予算が組まれたら、実現可能な額にまで抑えようと意識がいくものだが、今の日本のリーダーにはそのような発想はない。

彼らは、人を恐れる人々であり、本当に日本のことを心配している人々ではない。

「まず理念・願望ありき」は、経済的失敗者の姿である。

自分の実力も考えずに、大きなことを願い、計画し、それを批判する人のことを「不信仰」呼ばわりする人は信仰者ではなく、単なるドンキホーテである。

今の日本の指導者にこのような人しかいないことを、我々はもっと嘆き悲しむべきである。

 

 

2006年9月2日

 

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