十字架後すぐに日本に福音は届いた


古代日本に福音が伝えられていなかったと考える人々は、イエスの御言葉を無視している。

イエスは弟子たちに「すべての造られた者に福音を述べ伝えよ」と言われた。


それから、イエスは彼らにこう言われた。「全世界に出て行き、すべての造られた者に、福音を宣べ伝えなさい。・・・」(マルコ16・15)

また、「すべての国民を弟子とせよ」とも言われた。

弟子たちは、イエスの命令を無視したのだろうか。

この全世界は当時のローマ世界をあらわすと言う人々がいるが、記録によると、弟子たちが遠くインドにまで足を伸ばしたのが明らかなのだから、それは文字通り全世界なのだろう。

当時中国はローマ世界に知られていた。だから、弟子たちは中国に来たはずだ。彼らは、中国人から日本のことを聞いたはずだ。

与那国や静岡に古代フェニキア文字の遺跡があることは、フェニキア人と行動をともにしていたユダヤ人が古代に日本に来ている可能性がある。

とすると、こちらの情報からも弟子たちに日本の存在は知られていたのではないだろうか。

仮に福音が、パウロが言うように、「全世界に伝えられた」のであれば、当然日本にも伝えられただろう。

この福音は、あなたがたが神の恵みを聞き、それをほんとうに理解したとき以来、あなたがたの間でも見られるとおりの勢いをもって、世界中で、実を結び広がり続けています。福音はそのようにしてあなたがたに届いたのです。(コロサイ1・6)

確かに偉大なのはこの敬虔の奥義です。「キリストは肉において現われ、霊において義と宣言され、御使いたちに見られ、諸国民の間に宣べ伝えられ、世界中で信じられ、栄光のうちに上げられた。」(1テモテ3・16)

日本の宣教をザビエルからとか、景教からと考えることは聖書的ではない。紀元1世紀に、十字架後すぐに日本に福音は届いたと考えるべきだろう。

 

 

2008年7月2日

 

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