基礎教理も知らない教師は相手にしないことです2


LUKEさんの書いたものを読んでいると、再建主義批判と言いながら、ごく普通の宗教改革神学(カルヴァン派とルター派の神学)への批判をしているのが特徴です。

人間理性をどの程度認めるかについては、大雑把に言えば、

(ヴァン・ティル主義に立つ)主流カルヴァン派→(ヴァン・ティル主義に立たない)非主流カルヴァン派→ルター派→アルミニウス派→ローマ・カトリック→バルト主義→リベラリズム→カント主義→マルクス主義

という順番で寛容になっていきます。

神の超自然的啓示はまったく不要であり、人間は人間を救うことができる、と考えるのがマルクス主義唯物論です。

その反対に、ヴァン・ティル主義に立つ主流カルヴァン派は、あらゆる事柄について、超自然的啓示である聖書が知識の最高権威であるとし、聖書啓示は、個々の領域の知識の基礎原理、前提として受け入れられなければならない、とします。

たとえば、科学的知識は、聖書啓示の土台の上にはじめて成り立つとします。

再建主義は、この主流カルヴァン主義に立っており、認識論に関してけっして特別な存在ではありません。

LUKEさんの文章や山谷さんの文章を読むと、どうも再建主義だけが突出しているように思うかもしれませんが、実際に教理史を勉強した人ならば、再建主義がごく正統的なカルヴァン主義神学であることが分かるでしょう。

我々を孤立させ、異常な立場に見せかけようとしている勢力が働いています。

 

 

2005年11月26日

 

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