統治主義は環境破壊を奨励する?


我々統治主義者(再建主義者)に対するとんでもない中傷ページを見つけた。反論する。


統治主義者は、環境を破壊すべきだと考えている。その根拠は次のとおりである。

● 聖書において、神は私有財産の根拠である。「神が富と財をお与えになるすべての人のために、神は彼がそれから食べる力をもお与えになった。」(伝道者の書5・19)

● 統治主義者は、彼らの中心的な信仰をピューリタンから取っている。アメリカの初期の入植者であったピューリタンは、「我々は新天地アメリカにおいて『丘の上の町』を立てるよう神から命令を受けた」と信じていた。ピューリタンは、自らを、神がイスラエルに与えた契約を相続した神の特別な人々であると考えていた。

● 統治主義者は、「プレテリスト」であると同時に「ポスト・ミレ」でもある。プレテリズムは、黙示録の預言がすでに起こっているという信仰である。ポスト・ミレは、教会がある程度のことを達成しない限り、キリストは再臨されないと信じる。

● 聖書に記されている地上の王国は、彼らの黙示録の解釈に基づいて、現在の形の教会によって表現されている。統治主義者たちは、新しい選民であり、彼らは現在地を治めるべきである。

● 統治は、創造の時にアダムに与えられた「神の代わりに地を従えよ」との神の命令である。アダムが失敗したので、この命令の成就は今、現代人の肩にかかっている。

● 統治主義者は、地を従えよとの命令を与えられたので、聖なるものは何もない。アダムとエバが失敗したので、地は呪われており、そのため、環境を保護する理由は何もない。

何十冊と統治主義者の本を読んできたが、こんなこと言っている本にめぐり合ったことがない。完全な中傷である。これが今のクリスチャンの現状だ。つまり、嘘つき。こういったクリスチャンは、悔い改めを求めても逆切れするので、神によって直接裁かれる以外にはないのだ。

頑固者に下る刑罰は恐ろしいものだ。

ラッシュドゥーニーは、聖書律法綱要において「町を攻め取る場合に塁を築いているときに、実のなる木を切り倒してはならない。」という律法から、「生産は軍事に優先する」という原則を唱えている。
彼が環境を保護する必要はないなどと言うはずがない。

それからもう一点。統治主義者は、「地は呪われている」などと言わない。たしかに、かつて地は呪われていた、と言う。アダムの堕落とともに地は呪われた。しかし、キリストの十字架によって地は神と和解しているので、もはや呪われてはいないという。

「その十字架の血によって平和をつくり、御子によって万物を、ご自分と和解させてくださったからです。地にあるものも天にあるものも、ただ御子によって和解させてくださったのです。」(コロサイ1・20)

そして、統治主義者は、「地は法的に呪いから解放されたが、実際的には解放されていない。だから、人間が統治する過程で環境を保護し、地を再び豊かに実を結ぶものに回復しなければならない」と説く。

この聖句のように、十字架において、天地は聖められた。天地は新天新地となり、神と完全に和解した。しかし、これは法的にである。実際的にはまだだ。

日本に帰化したブラジル人が法的には日本人だが、実際的にはブラジル人であるのと同じように、法的に神の国になっても、実際的にはそうではない。サタンの働きがある。だから、積極的に働きかけることによって、我々は世界を次第に神と実際上も和解させなければならない。

ゲイリー・ノースは、著書において何度もこのことを唱えている。


● 統治主義者は、環境破壊はまったく間違っていないという。なぜならば、私有財産権は環境維持よりも重要だからと。

統治主義者の誰もこんなこと言っていない。まったくの想像で述べている。もし想像ではないというなら、文献を示すことができるはずだ。示してもらおうか。そもそも、かりそめにも思想運動をする人間が、こんな馬鹿な見解を唱えて、どうして支持者を獲得できると思うだろうか。もし、我々が支持者を獲得しようとするならば、ウソであっても、「私有財産権を守るために環境を破壊してもいい」などと言うはずがない。

統治主義者が言っているのは、「現在の環境保護主義者の意見は、実は環境を保護していない」と言っている。

例えば、我々は、「環境保護論者が山林の伐採を禁止する運動をすることによって、森林の中に光が十分に届かず、そのために森林がかえって破壊されることになる」という。自然のままがよいと唱える現代の環境保護論は間違いであり、自然は人間によって保護され、管理される必要があるのだ。

環境保護論者は、「割り箸は森林破壊につながる。「マイ割り箸」を持ち歩こう」と唱える。
しかし、ある科学者によると、伝統的に日本の割り箸は間伐材で作られており、割り箸を消費することは、森林を保護することになるという。


● 社会を神聖政体に再建する手段を提供し、イエスの再臨を確実にするためには、呪われた地球を破壊する責任が統治主義者にはある。

恐ろしい嘘つきである。こんなこと誰も言っていない。このようなウソ、中傷は、悪霊に取り付かれていない限りできない。地球破壊の責任があるなどラッシュドゥーニーもゲイリー・ノースも誰も言っていない。言っているなら、証拠を出すべきだ。

このように現在のクリスチャンは堕落している。同じような中傷攻撃を受けてきたので、これが一部のクリスチャンに限定されるとは言えない。総じて、クリスチャンは嘘つきになった。

 

 

2008年5月28日

 

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