長期的計画を持て


シオン議定書に、「我々は、短期的な成功、不成功にこだわらない。長期計画が成就することに目標を置いているから。しかし、異邦人は、自分個人の生涯における成功・不成功にこだわる。だから、だめなんだ。」という趣旨の言葉がある。

これは非常に重要なテーマを扱っている。

陰謀家たちの目標は、世界支配である。世界をサタンの王国に変えることである。

その目標実現は、何世代もかかると分かっているから、個人的な成功を相対的に小さな事柄と考えている。

長期的ビジョンがあるから、短期的な損失も飲み込む用意がある。

しかし、異邦人には長期的ビジョンがなく、場当たり的に生きているから、個人の利得や幸福が最重要視され、そのため、長期的ビジョンを持つ彼らに利用されるのである。

彼らは、「異邦人は全体的な思考ができないから、金で釣れば簡単に利用できる」と豪語する。

これは異邦人にとって重要な反省点である。

長期的なビジョンを持たない国民は、利己主義に走り、その結果、国家を売国奴によって操作されるようになるのだ。

いや、むしろ、そういった長期的ビジョンを持たせないように彼らによって操作されてきたのかもしれない。

クリスチャンの場合、この攻撃を長い間受けてきた。

例えば、教会成長学である。

この学問に騙された牧師たちが、教会をキリストの御体の一部と見ることをやめて、「個人企業」のようなものと考えるようになった。

他の教会は、「競合他社」であり、互いに信者獲得の競争をしていると。

これによって、教会間に分裂が広がった。牧師は、「良い」信徒が結婚によって他の教会に移ることを嫌がった。

その「良い」信徒が他教会に移っても、キリストの体全体が利益となればいいから満足だと考えられなくなった。

自分の教会の教勢が落ちることに固執するあまり、全体的視野を失い、利己主義となり、その結果魅力を失って、かえって個別教会が信徒を失ってきた。

国においても「国益」重視が帝国主義、植民地主義を生み、その結果生じた戦争による疲弊、退廃、混乱は、かえって国力を奪ってきた。

そして漁夫の利を得る形で、世界統一政府論者が支配を強めてきた。

根本的な原因は、「契約的に考えることができなかった」ということにある。

教会も国家も、契約的に考えられなかった。

つまり、「教会も国家も、キリストによる世界支配のために存在する」という契約的義務を忘れていた。

神は天地を創造され、人間に「地を従えよ」と命令された。

人間は、サタンの王国に対抗して、キリストの王国をこの地上に打ち立てなければならない。

この働きは何世代にも及ぶため、信仰や財産、文化を子孫に伝えていかねばならない。

個人的な成功不成功は重要な問題ではない。

長期的にキリストの王国が前進すればよいので。

こういう大きな視野に立てないから、我々は敵の策略に容易に乗せられてきた。

目覚めよ!短期的成功に固執するな。自分の代で失敗しても、次の代、また次の代で成功すればよい、と考えるべきだ。

 

 

2008年5月17日

 

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