先の大戦は共産主義者の陰謀によった


『大東亜戦争とスターリンの謀略(戦争と共産主義)』(三田村武夫自由選書)は、非常におもしろい。

まさに、神が私に読ませてくれた本と言える。

私は、911事件からさかのぼって第2次大戦のときも、陰謀が働いていたのではないかと考えていた。

この本はその疑問に答えてくれた。

我々は、八紘一宇、大東亜共栄圏などは、右翼的軍国主義者の創作と考えがちだが、この思想を唱えた大川周明は、共産主義の理念を唱えていたのだ。

2・26事件の首謀者たちも、共産主義の理念を唱えている。満州国の理念は共産主義と深く関連している。一体なぜだろうか。

軍部は、共産主義革命の波の中で踊らされたのだ。

共産主義者は、軍部や右翼にクーデターを起こさせ、日本の体制の転覆をはかった。

そして、中国に進出させ、当時の日本政府の意向に反して、中国に深入りさせた。なぜか。

共産主義者は、中国の蒋介石と日本軍を戦わせ、消耗させるのがねらいだったから。

つまり、漁夫の利を得ようとしたわけだ。

実際、毛沢東は、日本の社会主義者の代表らが彼に「侵略を反省する」と述べたところ、「とんでもない。日本軍が侵略しなければ、中国人民は団結しなかったし、共産革命も成功しなかったでしょう。」と言ったという。
http://www.geocities.jp/yu77799/nicchuusensou/moutakutou.html

ソ連の特命を受けた人々は日本に尾崎秀實とゾルゲ、アメリカにはアルジャー・ヒスがいた。

最も重大な政治的局面において、尾崎は日本の権力の中枢にいた。

尾崎をはじめとする共産主義者の陰謀に踊らされた軍部と自分について、近衛はこのような内容のことを書いた。


「過去十ヵ年間、日本政治の最高責任者として、軍部、官僚、右翼、左翼の多方面に亘って交友を持って来た自分が、静かに反省して到達した結論は、『軍部、官僚の共産主義的革新論とこれを背後よりあやつった左翼分子の暗躍によって、日本はいまや共産革命に向かって、急速度に進行しつつあり、この軍部、官僚の革新論の背後に潜める共産主義革命への意図を十分看取することの出来なかったのは、自分の不明の致すところだ』と言ふのである。言ひかへれば、自分はこれら革命主義者のロボットとして躍らされたのだと告白しているのだ。」(30ページ)

政権のトップにいた近衛の言葉は重要である。つまり、太平洋戦争にいたる日本の破局的な歩みの根源には、共産主義者の陰謀があったということだ。

 

 

2007年4月15日

 

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