世界は絶対的確実に回復する


(1)
広く誤解されていることだが、我々は先の見えない偶然が支配する歴史の中に生きているのではなく、もうすでに決定された歴史の中に生きているのである。

聖書を貫いているのは「予定」の教理である。

神は世界において起こるすべてのことを「主権的に」あらかじめ定められた。

それは、映画のようである。我々が目の前で見ている現実は、すでに映画のフィルムに撮られているものが銀幕に映し出されているように、すでに決定されているのである。

歴史の過程とは、すでに決められているものがその筋書きどおりに起きているということなのである。

神は、永遠の昔に「キリストによる世界支配」という計画を立てられた。

すでに「撮影済み」のフィルム以外のものが銀幕に映し出されることがないのと同じように、この計画以外の出来事が起こることはない。

つまり、キリストは100%確実に世界を征服され、世界を統一される。

(2)
さらに正確に言えば、「すでにキリストは世界を征服された」。

イエスはこう言われた。

「わたしはすでに世に勝ったのです。」(ヨハネ16・33)

ここで「勝つ」と訳されているギリシャ語ネニケーカは、ニカオー(征服する)の完了時制である。

古代ギリシャ語の完了時制は、「すでに起こったことの現在の状態を強調する」から、「現在すでに征服している」という状態を強調している。

キリストはすでに世界征服し、「今も世界を征服している」のである。

(3)
歴史とは、すでに実現した「キリストの世界征服」の法的現実が、実際の様々な現場において実現する過程である。

つまり、すでに法的にキリストのものになった世界の隅々にまでキリストの主権が適用される過程である。

クリスチャンは、人類をサタンから取り戻し、彼らを世界征服の実際化のために動員する使命を帯びている。

具体的には、「弟子化する」ということである。弟子化とは、バプテスマを授け、イエスが命令されたことを守るように教えることである。

神の国は、武力によってではなく、バプテスマと教育によって進むのである。

(4)
世界はすでに完成している。世界はキリストの王国である。我々はキリストの御国の中に生きている。

しかし、これは「法的御国」であって、「実際的御国」ではない。

外国でずっと育ち、日本に帰化したばかりの外国人が、法的には日本人だが、実際的には日本人ではないのと同じである。

まだ日本語を流暢に話せない。日本の生活様式に慣れていない。

クリスチャンの使命は、キリストの世界征服という法的現実を実際的現実に変えることにある。

(5)
万物は法的に元の秩序に回復した。イスラエルも回復した。旧約聖書において預言されているイスラエル回復預言は、キリストが天の王権につかれた紀元70年に成就した。

しかし、それは実際的な回復ではない。

イスラエルは実際的にも回復しなければならない。

この回復は2通りある。ひとつは、70年にパレスチナにいたユダヤ人の子孫の回復と、もうひとつは、その当時ディアスポラ(世界離散)の状態にあったユダヤ人の子孫の回復である。

このディアスポラユダヤ人に関して、我々日本人が大きく関係してくる。

最近、失われた十部族の追跡を行っているイスラエルの機関アミシャブが日本を本格的に調査することに決めたと報道されていた。

すでに「離散ユダヤ人の本体は日本に入った」との見解を発表していたが(*)本格的に調査に乗り出し、日本人がディアスポラのユダヤ人であったということが明らかになるだろう。

(6)
我々は現在、回復しつつある世界を見ている。

法的には「すでに回復した」世界が、その内実を表現するのを見ている。

それは、永遠の昔に決定された「現実」であり、それゆえ、絶対的に確実に実現する。

 

(*)イスラエル国機関アミシャブの公式見解:
「イスラエル十部族の大集団は、東方に向かってシルクロードを進み、その途中でと きおり数グループの人々が、主流からはずれ定住していった。それらの人びとが、今 日アフガニスタン、パキスタン、カシミール、チベット、中国、その他に現存してい る十部族の人びとであり、また中国に達したときに、幾人かのグループが南に向かっ て行き、タイ、ビルマ、インドに達した。そして本隊は、朝鮮を経由して日本に到達 したと思われる。」(『日本・ユダヤ連合超大国』小石豊著) 注:アミシャブとは、イスラエルのエルサレムにあるヘブライ大学にあるイスラエル 国公式機関で、世界中に調査出張先がある。この組織は世界中に散らばる失われた10 支族を探したり、聖書に関する内容をDNA(遺伝子情報)、民族学、言語学、歴史 学、比較宗教学、神話等あらゆる面からの徹底した科学的調査をする組織。調査は世 界中に散らばる聖書の事は宗教問わず、文化問わずに調査する。 http://www.ne.jp/asahi/kin/teru/Ayako/Log/rakugaki3.htm)


2006年12月30日

 

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