キリスト教再建主義にしか出口はない


50年も生きていると、分かってくる。

ふてぶてしい奴とか、いけすかない奴、傲慢な奴、無礼な奴というのは、いずれ何か頭をがーんとやられることが起きる。

押尾被告。最初に見たときから、傲慢なしぐさが鼻についた。

「こんなんで世の中渡っていけないよ」と思ったらそのとおりになった。相当こたえているのだろう。若いのに頭が白くなって老人のような風貌になっていた。

ビートたけしとか松本人志とか、たしかに才能があることは認めるが、尊大さが目についた。

彼らについても「これじゃあすまないだろうな」と思っていたら変な事件を起こした。

我々が普通の感覚で見て、違和感を感じるものは、だいたいそれなりの結末を迎えるものだ。

事業仕分けを見ていて、「こんなおかしい制度もうだめだよ」と思った。

あんな付け焼刃の素人の判定で、事業の仕分けができるはずがないのだ。

仕分け人、とくにタレントあがりの女性がヒロインになったが、こんなのも茶番としか見えない。あんなことで彼女の評価が上がるようでは、日本人は見る目がなさすぎる。

この仕分けを見ていて思ったのは、政府のこういう金の使い方、税制そのものが制度疲労を起こしているということだ。

無理すぎる。

民主党になっても、ばら撒きは変わらない、どころか、かえってひどくなった。

高校無料化?

教育は政府がやることではない。

教育を政府がやるようになったのは、国家が神となって、国民をコントロールするという国家主義を国が採用してからだ。

それは、近代国家の成立までさかのぼる。

近代国家のバックボーンにあるのは、啓蒙思想だ。

啓蒙思想とは、enlightmentつまり「光」を与えること。

この「光」って実はルシファー=サタンなのだ。

だから、近代国家を形作る宗教であるところの国家主義とは、サタン礼拝だ。

今、国家主義に基づく教育制度や財政制度が破綻しようとしている。

民主党は自民党に代わる有効なパラダイムを少しも提供できない。

みんな「何かおかしいなあ、この制度は」と思っている。

我々が、変な人に感じるような違和感だ。

今の知識人やマスコミは、この近代国家の国家主義を文部省に叩き込まれているから、それ以外の選択肢を知らない。

だから、ぜんぜん批判できない。

一般の視聴者が感じている違和感を解決してくれるような情報を提供してくれない。

日本いや世界全員が洗脳状態にある。

クリスチャンですら、聖書を土台にものを考えない人々は、社会主義者や国家主義者と同じような考えしか持っていない。

だから、クリスチャンが政治や経済などにかかわると、マルクスやケインズが師匠になってしまう。

だから、せいぜい首尾一貫しないヒューマニストにしかなれない。

人々は、自分が感じる違和感の原因を求めている。

あの福島瑞穂が撒き散らす違和感の理由を知りたいと思っている。

しかし、いくら東大の法学部や経済学部で教えている専門家でも、「それ以外の世界」を知らないから、回答を与えられない。

近代以前に帰らなければ分からないのだ。

近代以降を前提として分析しても無駄だ。

近代以降全体が間違っていたから。

回答を与えられるのは、近代の認識論の対極に位置する認識論を持っていた宗教改革者の子孫しかいない。

解決は、カルヴァンにある。

ルターやアルミニウスじゃだめだ。半分向こう側の論理が混じっているから。

もちろんトマス・アキナスでもだめ。これは、向こう側を作った人だから。

カルヴァンしかいない。そして、カルヴァンは時代的な制約があって、十分に神学を発展させたとはいえないから、カルヴァンの後継者たちだ。

カルヴァン―カイパー―ヴァン・ティル―ラッシュドゥーニー―ゲイリー・ノースのラインだ。

今近代国家のシステムに代わるものを提供できる思想は一つしかない。

それがキリスト教再建主義だ。

 

 

2009年12月7日

 

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