移民問題に苦しむ米国


『ホイッスルブロワー』誌(2006年5月1日号)の『侵略の秘密―なぜアメリカの政府は、野放図な不法入国を許しているのか?』というエッセイに関する書評文を紹介する。
http://www.illuminati-news.com/immigration.htm


現在、アメリカの最大の問題とみなされているのは、1200万から2000万人の外国人が違法に毎日国境をわたって流入している「移民問題」である。その中には、多数の犯罪者、ヤクザ、テロリストも含まれている。

この問題を巡ってアメリカの世論は分裂している。移民は、市民から仕事を奪い、納税者から多額の税金を奪い取っている。

アメリカの安全保障は脅かされている。

アメリカの建国の価値に対する忠誠心も愛情もない多数の民族が異質なまま寄り合い、さながらバルカン半島の様相を呈している。

まさに、このような事実上の侵略によって、わが国は、昔の人々が知り、愛していた「古きよきアメリカ」とはまったく異質の国に急速に変貌しているのである。

それにもかかわらず、ほとんどのアメリカ人は、今実際に何が起こりつつあり、なぜこのような事態に陥ったのかまったく理解していない。

ニュース映像を通じて、デモの様子が映し出され、この問題についての議論が紹介されてはいるが、さらに、政治家が「包括的国境安全保障計画」を約束してはいるが、真実の回答が提示される気配はまったくない。

だが、確かに答えは存在する。真実で衝撃的な答えが。

世間的に評価の高いWNDの月刊誌『ホイッスルボロワー』の5月号において、悪夢のようなアメリカの移民プログラムの背後に密かにうごめく驚くべき意図・計画・人々が暴露された。

『外国人の国』というタイトルがついたこの記事には、『侵略の秘密』というサブタイトルがつけられた。

「なぜ政府は、野放図な不法入国を奨励しているのか。」

たしかにそこでは、アメリカ人のほとんど誰も耳にしたことのないきわめて重要な秘密が明らかにされていた。

例:

読者は、次の事実をご存知だろうか。しばしば「影の政府」と呼ばれ、強力な影響力を持つ外交問題評議会が、昨年ある包括的なリポートを出したことを。

そこには、共通の「外部安全保障周辺」を持つ「北米経済及び安全保障共同体を2010年までに設立する」5カ年計画が描かれている。

この「北米共同体の構築」とのタイトルが付いた59ページのリポートによれば、あと数年で、米国はメキシコとカナダと統合し、その社会主義・腐敗・貧乏・人口を受け入れることになっている。

「共通の周辺」とは、米国、メキシコ、カナダとの間に開かれた米国国境を意味する。

フィリス・シュラフライが『ホイッスルブロワー』のこの号の中で次のように述べた。

このCFR文書によれば、大統領ブッシュ、メキシコ大統領ヴィセンテ・フォックス、およびカナダ総理大臣パウル・マーティンが2005年3月23日にブッシュの牧場のあるテキサス州ウェーコーに集まり、互いに『各々の政府をこの目標のために全力を尽くす』と約束した。

3人は、『北アメリカのセキュリティと繁栄パートナーシップ』を採択し、詳細な部分を取り決めるために『作業部会』を設置した。

ブッシュ大統領がアリゾナで境界を警備しているボランティアに『自警団員』という別称を与えたのは、まさに北米サミットと呼ばれるこの会合においてであった」。

ホイッスルブロワー誌において発表された『CFRレポート』では、次のような示唆があった。

すなわち、北米のエリートたちは、定期的かつ極秘裏に集会を持ち始めた。その目的は、『ビルダーバーグ会議か、環大西洋関係を強化するために設立されたウェルクンデ会議の見解に沿って北米関係を支援する』ことにあった。

ビルダーバーグ会議とウェルクンデ会議は、権力者たちの極秘会議である。数十年にわたり「これらの会議は、世界の諸事件の成り行きや、特に世界の意志決定の集中化を決定している」との疑惑がもたれてきた。

読者は、次の事実を御存知だっただろうか。すなわち、ラテン系米国市民連盟(LULAC)、米墨正当防衛教育資金(MALDEF)、Movimiento Estudiantil Chicano de Aztlan (MEChA)、ラ・ラザ全国協議会(La Raza)をはじめとする急進的な移民グループが、アメリカの南西部を征服するという革命的な計画を共有するだけでなく、共通の資金源(特にフォード財団とロックフェラー財団)をも共有しているということを。

MALDEFの前リーダーマリオ・オベルドは「カリフォルニアは、ヒスパニックの州になろうとしている。これが嫌なら出て行け」と語った。

MEChAの目標は、さらにラジカルだ。独立した「アストラン」の設立。

この組織が米国南西の7つの州アリゾナ、カリフォルニア、コロラド、ネバダ、ニューメキシコ、テキサス、およびユタに与える集合名称である。

それでは、なぜロックフェラー財団とフォード財団はそのようなグループを支援しているのだろうか。

ジョセフ・ファラーはホイッスルブロワーの中でこう語った。

なぜ、アメリカの両主要政党の政治家たちは、不法入国者による衰えることのない侵略をここ30年間許してきたのか?

アルカイダやその仲間のテロリストたちは、核兵器によって米国の主要都市の全滅を約束してきた。いくつかの大都市の病院の救急処置室は、多くの不法入国者の殺到によりほとんど閉鎖に追い込まれている。米国全土にMS-13(超暴力的な不法入国者の組織)が急速に拡大している。このような状況のもとで、なぜ米国高官たちは、国法を無視し、市民の問題解決への意思を軽視し続けているのだろうか。むしろ、彼らは、国境の開放と移民緩和の方針を継続しているがなぜか。

これらすべてに対する回答は、『ホイッスルブロワー』誌の『ALIEN NATION』の中にある。http://shop.wnd.com/store/item.asp?ITEM_ID=108


希望はあるのだろうか。それとも、アメリカは伝統的なユダヤ・キリスト教文化を絶滅させるために実行されている移民侵略に途方にくれているのだろうか。核武装したイスラム聖戦の闘士たちがぼろぼろに破れた国境を越えて、想像を絶する破壊をもたらすという、絶え間なく増大する可能性に対して茫然自失しているだけなのか。

『ホイッスルブロワー』のこの号によると、希望はたしかにある。両主要政党のほとんどの政治家は、かなり以前から米国国境の安全保障や何百万もの不法滞在者に対する効果的対処に関する責任を放棄してきた。ただし、わずかながら例外が存在する。その顕著の例が、コロラド州の議員トム・タンクレドである。

『ホイッスルブロワー』の5月号では、タンクレドによる来たるべきの大ヒット作『致命的な危機:米国国境と安全保護のための戦い(In Mortal Danger: The Battle for America’s Border and Security)』の独占的書評が掲載されている。 『ホイッスルブロワー』が抜粋した引用文の中で、タンクレドは、国家の最大の難問への解決法に関する専門的かつ見事な分析を披露している。

 

 

2010年12月17日

 

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